ワークライフバランスについて思うこと

意識高いビジネスマン、社畜、ワーカホリック、ワークライフバランスなんてトピックについて僕が思うことです。

自分の立ち位置

ビジネス書、偉人の話、自己啓発なんかの本は手当たり次第に読むタイプなので意識高い系に属するのかなあと思ってます。ただ自己啓発系とかは読みすぎて一周して一歩引いて見ている。そんなつもりです。

ワークライフバランスについては朝5時から働いて、夕方18時には会社をでるという生活をしています。家に帰ったら仕事はせず22時に寝ています。(早起きについては以前ブログを書きました

朝食・昼食・通勤(徒歩で往復1.5時間)もあるので実質稼働時間は9時間ぐらいです。多いような少ないような‥たくさん働いている人がまわりに多いので不安なのですがその分へとへとになるぐらい働いているつもりです。

自分はなぜ働くか

私の場合は楽しいから働いています。「働く」ってことについては幼少からいろんな価値観に触れてきているので本当に心の底から楽しいかどうかは自信がありませんが、いまは楽しいので働いています。楽しいからダサいこともカッコ悪いことも面倒なことも我慢出来ています。

外向けの活動は余力でやるもの

ワークタイムバランスという言葉がありますが私は働き過ぎには否定的だし、理解ができないという立ち位置です。ワークというか、仕事や趣味、ボランティアなどの外向けの活動は余力でやるものだと考えています。

私にとって一番大事なのは自分の健康で、その次に家族です。僕はいま家族がみんな健康で(そこまで)不満もなさそうで、自分も健康なので初めて「一日じゅう子どもと遊んでても飽きるから仕事するか」と思えるわけです。(本当に一番大事なのは子供の命と健康ですが、それは非常時だけなので省略)

この優先順位については明石家さんまが言っていたことを僕はよく思い出します。それはテレビで安部総理が彼に議員立候補はしないんですか?と聞いた時の返答です。彼は「私は自分のことで精一杯ですから、それどころじゃありません」というようなことを言っていました。私は明石家さんまさんのことは好きではないのですが、実に彼らしい回答だなと思いました。人のことを幸せにしたり貢献したりする暇があれば自分と身の回りから幸せにするべきです。

優先すべきは自分だ

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私の優先事項は上図のようになっています。まずは自分のこころと体の健康です。すべては自分が健康であってこその周りの話です。私は絶賛闘病中の人に僕はなにか助けてもらおうと思わないし、協力してくれるといわれても断ります。まずは自分自身を肉体的にも精神的にも環境的にも幸せな状態にすることから始まります。

次に近くの人を幸せにすべき

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自分がオッケーになったら、次は家族です。「世界の人を」とか「貧困国を」とか言っている場合じゃないです。上図でいうと、みんながまずは自分と家族を幸せにしようとすれば6−7人ぐらい幸せになる。半分ぐらいの人がそれに失敗しても世の中全体は幸せになります。

結婚してみるとわかりましたがこれは簡単じゃないです。結婚してなくても自分の両親や兄弟を幸せするのって簡単じゃないですよね。毎日お母さんに電話してますか?僕はできてないです。

ヒーローはテレビや映画の中で十分

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上図のようなバランスの人はカッコいいです。普通の人にはできないことだから憧れますし、だから小説や漫画・映画で取り上げられます。要するにドラマティックなのですが、このタイプはリスクが高いし、本当に幸せになった人の割合が小さすぎます。

例えば野球1つとっても高校野球の人口は10万人以上いるそうですが、メジャーリーグで活躍できるのは数年に一度の逸材だけです。しかも才能があっても怪我で駄目だったり、交通事故にあったり、病気になったりしてだめになるわけです。

あとスティーブ・ジョブスやジェフ・ベゾスなども憧れの人ではありますが、自分がなりたいかと言われるともっと自分や周りの人を大切にしたいと思います。

このタイプを駄目とか目指すなとかいうわけではありません。単純にこういうタイプはなろうと思ってなれるものではないです。普通の人が真似をして無理しても続きません。

憧れるのはテレビで紹介されない経営者

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プロジェクトXで取り上げたり、ドラマや映画になるのはドラマティックな経営者です。破天荒だったり常識がなかったり、奇想天外だったりと。だけど世の中にはすごいことを当たり前のようにやってる会社の経営者って僕の周りだけでもいっぱいいます。成功している経営者の95%がこのタイプで、残りの5%が”伝説的なカリスマ経営者”なんだろうと思います。

仕事で一番大事なのは継続できること、再現できること

私が仕事をする上で一番大切にしているのは事業を継続できることや再現できることです。お金が欲しいだけなら宝くじに当たればいいし、麻薬の売買でもやればいいわけです。勝負に勝ちたいのであればじゃんけんでも毎日やってればいい。

だけどそうじゃない。プログラマの性として、継続して自分が死んでも動いていくようなシステムや組織を作り上げたいと思っています。もしくは今の事業をやめても、また同じマニュアルで次の事業を成功させられる事業プログラムを作ることこそが私の楽しいことです。

例えばダイヤモンドを掘る事業をするなら、一発掘り当てたいわけではなく、掘り当てる方法を確立したいというようなイメージです。

だとすれば、それは大きなラッキーに期待してはだめだし、ましてや社員や家族の犠牲の上に成り立っても駄目です。だってマニュアルにそんなことはかけませんから。

自分のルールで楽しもう

私のルールは最初の図のとおりです。まずは自分の健康、次に家族の幸せ、その最後に外向けの活動です。

私が貪欲な投資家なら「仕事のためにすべてを犠牲にする」「世界No1を目指す」という人に投資したいと思います。「家族が大事」などという人には投資したくありません。

だけど、僕はそういう人間じゃないのでしかたないし、家族を優先するというのは仕事を手抜きするという意味でもないのです。やるからには真剣にやる。

仕事にかぎらず子育てでも、趣味でも、ボランティアでもなんでもいいので自分が楽しめるルールを自分で設定してそのルール内で真剣に人生をかけて勝負する。それこそが人生の楽しみなんじゃないかと思っています。 

豊吉隆一郎

スタンドファーム株式会社代表取締役

2002年より名古屋にてフリーランスとしてWeb制作を始める。
クラウド型請求書管理サービスMisocaを開発運営するため、2011年6月、スタンドファーム株式会社を設立。

趣味はマラソン。
CSNagoya勉強会共催者、名古屋Ruby会議スタッフ、OSCNagoya2011実行委員長など

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