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【大リーグ】

和田、開幕メジャー絶望的 2イニング0/3で4失点 「打撃練習か」とヤジ

2014年3月17日 紙面から

◇オープン戦 メッツ9−4カブス

 開幕メジャーが、ほぼ消滅した。カブスの和田毅投手(33)は15日、ネバダ州ラスベガスでのメッツ戦に先発。オープン戦3試合目で初の先発マウンドだったが、フェンス直撃の二塁打を3本浴びるなど、2イニング0/3を5安打4失点、3四死球とKOされた。時事電などによれば、スタンドから「打撃練習か」とヤジが飛ぶめった打ちだった。これでオープン戦の防御率は11・12となり、マイナー契約からの開幕メジャー昇格はほぼ絶望的な状況となった。

 制球が身上の技巧派が全く制球できなければ、結果はおのずと明らかだった。1回、先頭からいきなり3連打を許した。打者1人を挟み、さらにブラウンに二塁打を浴びて3失点。3本も重ねられた二塁打は、いずれもフェンス直撃の会心の当たりだった。

 3回も先頭から3連続四死球で無死満塁とすると、ブラウンの痛烈な左前打で4失点目。結局、予定の3イニングを終えるどころか、この回は1死も取れないまま交代を告げられ、ベンチに戻る際は目深にかぶった帽子の下で唇を強く引き結んだ。

 和田は「全くいいところもなく終わってしまった。何と言えばいいのか。全てが悪い。切れもない、球威もない。それで高ければ、簡単に打たれる」とガックリ。スタンドからは「打撃練習か」と屈辱的なヤジが飛び、地元放送局WGNも「まるでピンボールのように打球が飛びまくってます」「これがゴルフならば、和田はマリガン(ゴルフの非公式ルールの打ち直し)を採用してほしいところでしょう」と中継した。

 オープン戦の防御率は11・12。いくらカ軍の先発陣が手薄とはいえ、さすがにメジャーで実績がないベテランが、この成績でメジャー昇格する可能性はほとんどない。米スポーツサイトのSBネーションとファンサイディッドも「またもボロボロの登板。もともと小さかった開幕メジャーの確率が、これでほぼゼロになった」「次回のマイナー降格組の一員になるだろう。チームに貢献できる姿が想像できない」と手厳しかった。

 左肘故障でまともなキャンプを送れなかった過去2年。それだけに、背水の陣で臨んでいたが結果は伴わなかった。オープン戦で今後、登板機会を与えられるかどうかも定かではない窮状。今はまず、制球の修正点を探り出すしかない。

 

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