パリ=青田秀樹
2014年3月17日00時41分
フランスで大気汚染が問題化している。好天や風の弱さが原因で、車の排ガスなどに含まれる微粒子が滞留しているという。パリ市当局などは、16日までの3日間だった地下鉄やバスの無料化を17日も続ける。ナンバーに基づく車の走行制限もかけ、「車の利用は控えて」と呼びかける。
パリ中心部から見るエッフェル塔は、晴れた日も、ぼんやりかすむことがある。近くの住民は「このところ、ずっと霧が出ているかのようだ」と話す。
半袖が目立つほどの好天で暖められた大気がふたをする格好になり、街が動き出す朝方から出る排ガスが拡散しにくいのが一因だとみられている。
屋外での激しい運動を避けるよう促してきた政府は、「奇数の日は奇数のナンバーの車だけ」という走行制限をパリで17日に導入すると発表。電気自動車などは例外とし、少しでも排ガスの抑制につなげたい考えだ。(パリ=青田秀樹)
おすすめコンテンツ
PR比べてお得!