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就職試験会場に殺到し死者 ナイジェリア3月17日 0時28分
失業率が高い西アフリカのナイジェリアで、公務員試験の会場に収容人員を大幅に上回る受験者が殺到して一部が転倒し、少なくとも7人が死亡しました。
ナイジェリアの首都アブジャで15日、入国管理局の就職試験が行われる競技場に収容人員の6万人を大幅に上回る受験者が押し寄せ、一部が入り口付近で転倒して、少なくとも7人が死亡しました。
事故後、現場には衣服や靴などが辺り一面に散らばり、混乱の激しさがうかがえます。
地元紙によりますと、入国管理局が出した4500人の求人に対して全国で70万人の応募があり、ほかの都市の試験会場でも転倒による死者が出て、犠牲者の中には妊婦もいたということです。
事故について入国管理局の担当者は、「受験者がせっかちなことが最も大きな問題だ。指示に従っていれば問題はなかった」と責任を否定しましたが、「世の中はコンピューター化されているのだから、もっとうまいやり方があるはずだ」と、運営の不備を指摘する市民もいました。
ナイジェリアは、豊富な石油資源に加えてアフリカで最も多い1億7000万人余りの人口が市場としての魅力となって、急速な経済成長を遂げる一方で貧富の差が拡大し、失業率も20%を超えるなかで公務員など安定した就職先に人気が集まっています。
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