『Kindle Paperwhiteで「みんなのアンダーライン」が勝手に引かれていて古本との対話を思い出した話 - 情報学の情緒的な私試論β』において、『Kindle Paperwhite(ニューモデル)』のアンダーライン共有機能を紹介しました。
電子書籍が出たての頃、読書をしている時にみんなが引いたアンダーラインやメモが読めると楽しいなって思っていました。古本を買うと稀に過去の持ち主のアンダーラインがあったりして、基本的には邪魔なんだけど難解な本を読む時に励まされたりもしたものでした。5章目ぐらいから真っ白になっていると「ここで挫折したんだな」って思ったり(^^)
それで、Kindle Paperwhiteで本を読んでいると「◯◯人がハイライト」って感じでアンダーラインが既に引かれていて、ちょっと驚くとともにそんなことを思い出したりしました。iPhoneで読んだ時はできなかったですし。
この機能は実用書を読む場合において、重要な文章がハイライトされていて捗るのですが、ミステリー小説を読むときには危険です。つまり、犯人や重要人物の登場シーンでアンダーラインを複数人が引くとネタバレされるということです。
例えば『金田一耕助ファイル4 悪魔が来りて笛を吹く: 4 (角川文庫)』を読んでいた時、登場人物紹介シーンで特定の人物達にだけ共有アンダーラインが引かれていました。もちろんこれだけでは犯人とは言い切れないのですが、要注意人物は明らかです。
この話ってミステリ小説を古本で買ったら犯人が書き込まれていたのと同じで、「やられた!」と思うと共に少しほっこりもしました。先に紹介した時にも電子書籍の共有機能というのは古本による誤配装置の再来だと思ったのですが、そういうレトロな側面を呼び覚ますものがあるのかもしれません。だけど小説を読む時は共有アンダーライン機能は切っておくべきという話になりそうですね。
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