小学校6年のころ、すぐに怒るヒステリックな女の先生が居た。クソガキだった僕らはいつも怒られていたので、休み時間や放課後になると、マジでヒス子死ねよとか、あんなんだからいくつになっても結婚できないんだとか言いたい放題言っていた。そして、それをネタに笑い合い、昼に怒られたのを少しスッキリさせていた。その先生は翌年、療養休暇に入られた。
中学校のころ、帰国子女で空気の読めない同級生がいた。彼は猛烈にうざくムカついた。あいもかわらずクソガキだった僕らは、ウザいので皆でハブにしたり、からかったりした。仲間の一人が、日本人のコミュニケーション教えてやるみたいなことを言い始めてからイジメは酷くなった。僕らは黒い正義で彼を教育した。彼は2年の途中で転校した。
社会人5年目の時、新卒が自分の下についた。全く仕事ができない上に、著しくモチベーションが低かった。正直、仕事を舐めてると思った。僕はそのことを同僚と愚痴り、仲の良い上司に愚痴り、多少の無茶ぶりされなければ人は育たないという持論の元、彼を教育した。彼は9ヶ月で身体の調子を悪くし退職した。
ムカつきモチベーションを軸に正義の行動したとき人は人を壊してしまえる化物になる。歪な正義のなのもとに、僕は間接的、直接的に何人の人生を狂わせたか解らない。ムカついていることを表明するのは甘美な誘惑だ。文章力が無くとも簡単に多くの賛同者が得られ、承認欲求が満たされる。とりわけ反撃を受けない有利なポジションからなら、ノーリスクで爽快感を得られる。
「お前は正しい」と皆に言われたいために、誰かを過度に追い詰めてないだろうか?仲間からの賞賛欲しさに、ムカつくという凄く卑小な理由で人の心を再起不能までえぐりこんでないだろうか?
集団で人をいじめる際にその集団のなかでそいつの悪口を言いまくるとそこで共感を得られるというところまでは理解した だがそれによって承認欲求が満たされるというのがよくわから...