板橋ホタル生態環境館とは
全国的にも稀にみる貴重な施設

『板橋区ホタル生態環境館』ここにあるグラスハウスの中には、長さ約17メートルの「せせらぎ」があって、ホタルはそこに棲んでいます。ホタルはせせらぎの土中で一年近く幼虫の期間を過ごして成虫に育ち、光を放ってから沢山の卵を産み、一生を終えます。その卵が再び次の年に命を繋いで今年は25世代目になります。
成虫の数は一万匹以上とも言われています。ホタルが光る様子を多くの人に見て貰えるよう、6月から7月中旬にかけて8日間の夜間特別公開を行なっており、毎年1万人以上の人が訪れ、ホタルの光を楽しんできました。イベント等で行われるホタルの放流とは全く異なり、無数のホタルが飛び交うせせらぎの中を人がくぐり抜ける体験は、訪問者に強い感動を与えてきました。アンケート結果では、入場者の91%が「大変よかった」と満足度は高く、92%がまた次回見たいとの感想を寄せています。全国でも貴重な施設なのです。
清らかな水に棲む累代ホタル
館内は1年を通して細やかで繊細な微調整により『最も自然環境に近い人口空間』に保たれ、ホタルの棲む「せせらぎ」の最下流域にはイトウ/イワナ/
「せせらぎ」内部は那智石ほか十層程度から成り立ち、フカフカで柔らかく伸縮自在のような作りになっています。
ホタルや生物たちにとってはまるで「宇宙空間」のような広さを誇っていました。
累代飼育25代目「いたばしホタル」
「いたばしホタル」と呼んでいる、ホタル館のホタル(ゲンジ・ヘイケ)は通常5代目までしか難しい、累代飼育に成功して現在25代目です。
陸生ホタル2000種、水性ホタル3種といわれるホタルの種類。
水性ホタル3種類(ゲンジ・ヘイケ・久米島ホタル)その全てが日本にいます。
そのうち2種類の25代飼育を可能とした施設はホタル館「だけ」です。
ホタルに関する2つの特許を取得
ホタル館では、水陸合わさった生態水槽を使い、ホタルの卵~成虫までの一生を飼育する事が出来る。さらに、ホタルにあった土質・水質を丹念に調べ上げ、ホタルに最適な生態環境を作り上げたのです。実際に、25年間に及ぶホタルの個体数が記録され、標本も作られているます。
ホタルの光の揺らぎには、人への「癒し効果」がある事が、研究で明らかになってきました。実際に被験者を用いた実験では、有意数がホタルの光とその生態環境に癒しを感じているという成果が出ました。この発行パターンを利用して、将来のホスピスや福祉施設などにホタルやミニ生態系による癒し空間を創ろうという展望があります。