GK楢崎が柏の強力攻撃陣を完封した。見せ場は後半28分のシーンだ。スルーパスに反応した日本代表FW工藤のシュートを左足1本でスーパーセーブ。あわや同点の大ピンチを救い、「あそこをカバーするのが自分の仕事」。
焦点は工藤にレアンドロ、レアンドロドミンゲスというJ屈指の外国人コンビを加えたFW3人をどう抑えるかだった。楢崎は「柏の攻撃は強い。そこを何とかしなければ勝てなかった。きょうの守りはいい出来だった」としてやったり。
MFダニルソンはマンマーク気味にレアンドロドミンゲスを徹底マーク。試合ごとに安定感を増す闘莉王と大武の両センターバックは最終ラインで不動の壁となった。
楢崎は「自信につながる。いいステップを踏んでいる」と発展途上のチームに手応えありの様子。守護神を中心に昨季2試合で5失点した難敵をゼロに抑え、大きな自信を手に入れた。 (木村尚公)
◆矢野、ピタリとアシスト
後半から投入されたFW矢野が西野監督の期待に応えた。カウンターで自陣から50メートル以上ドリブルで持ち上がり、最後はクロスボールを中央のケネディにピタリ。虎の子の1点をアシストした。矢野は「試合は今季初めて。このチャンスで何か結果を残したかった。(得点の場面は)味方が3人飛び込んできていた。いいボールを入れればいけると思った」。古巣の柏戦で大きな仕事を果たした。
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