東京で「脱原発」訴え　元宇宙飛行士秋山さんら５５００人参加

　脱原発を呼び掛ける「フクシマを忘れない！さようなら原発　３・１５脱原発集会」が１５日、東京・日比谷公園で開かれ、市民ら約５５００人（主催者発表）が参加した。

　東京電力福島第１原発から約３２キロの福島県内でシイタケ栽培などに取り組んでいた元宇宙飛行士秋山豊寛さんが登壇。原発事故の影響で中断したままになっており「福島の人は今も危険の中で生活している」と述べた。

　呼び掛け人の一人で作家の大江健三郎さんは九州電力川内原発が再稼働する見通しとなったことに触れ「安倍首相は（再稼働に）力を入れているが、首相に決める権利はない」と訴えた。

　集会後は東電本社前などをデモ行進。「原発いらない」「再稼働反対」とシュプレヒコールを上げた。東京都中野区の介護職員田中幸子さん（６１）は「福島の人がまだ苦しんでいるのに再稼働の話が出ていることが信じられない。しっかり脱原発を訴えたい」と話した。