ビットコイン:大手サイト取引不能…「引き出し一時停止」

毎日新聞 2014年02月25日 21時21分(最終更新 02月25日 23時22分)

ビットコインの利用形態
ビットコインの利用形態

 インターネット上で流通する仮想通貨「ビットコイン」の大手取引所で、東京に拠点を置く「マウント・ゴックス」のサイトが25日、利用できない状態になった。同取引所は2月上旬からシステム障害を理由にビットコイン引き出しを一時停止すると発表しており、利用者の不安が拡大している。

 ビットコイン関連サイトによると、マウント・ゴックスは世界全体の取引の3〜4割程度を占める主要取引所。利用者の大半が外国人とされる。しかし、同取引所は2月7日付で「システムエラーが発生し、一時的にビットコインの引き出し機能を停止する」と発表。取引所内でビットコインの売買は続いていたものの、保有者が取引所に開設した口座からビットコインを引き出せなくなっているとみられる。

 ある40代の会社員は「知人が先週100万円ほど投資したが、引き出せていないのではないか」と心配する。

 マウント・ゴックスでは昨年初め、1ビットコイン=10ドル台で取引されていたが、投機資金の流入で昨年11月には1200ドルに高騰。しかし、中国などでビットコインへの規制が強化されると半値以下に落ち込み、2月のシステム障害後は100ドル前後に暴落する場面もあった。

 ただ、マウント・ゴックス以外の取引所では25日も500ドル前後で取引されている。ロイター通信によると、ビットスタンプなど他の大手取引所6社は「(マウント・ゴックスの問題は)単独企業の行為の結果でビットコイン全体の価値を示すわけではない」との共同声明を発表し、不安拡大の防止に躍起となっている。【谷川貴史、竹地広憲】

 ◇ビットコイン◇

 「ナカモト・サトシ」を名乗る正体不明の人物の論文に基づき仕組みができたとされ、2009年からインターネット上で流通を始めた。各国の中央銀行などの管理下になく、国境を越え格安手数料で取引できるのが特徴。複雑な数式に基づくプログラムで流通量を抑え、価値を高めているという。

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