2014年3月15日土曜日

早稲田大学 常田聡研究室の博士論文の疑惑まとめ 


早稲田大学の常田聡研究室の松本慎也氏の博士論文において、Chapter 1 (Introduction)の1.1.のBIOFILMSの20行文の文章が、オランダの研究者Picioreanu氏らの論文(Biofilms (2004) 1, 1–13) のIntroductionの文章からの盗用です。


著者:松本 慎也

論 文 題 目 
Development of Methodology to Analyze Microbial Ecophysiology in Biofilms by Combining Molecular Biology Techniques and Mathematical Modeling
分子生物学的手法および数学モデルを併用した バイオフィルム微生物生理生態解析方法論の構築

2009 年 2 月 審査員
(主査) 早稲田大学教授 博士(工学)東京大学 常田 聡
早稲田大学教授 工学博士(早稲田大学)酒井清孝
早稲田大学教授 工学博士(早稲田大学) 平沢 泉


博士論文概要
博士論文審査報告書
Chapter 1 (Introduction)
Chapter 2 (Membrane aerated biofilm 1-d biofilm model study practical aspect of biofilm modeling)
Chapter 3 (Membrane aerated biofilm 2-d biofilm model study microenvironment in biofilm)
Chapter 4 (Nitrifying granule 1-d biofilm model study interaction between nitrifying and heterotrophic bacteriadgements)
Chapter 5 (Nitrifying granule 2-d biofilm model study development a new methodology to analyze biofilm)
Chapter 6 (Summary)
Acknowledgements


Anonymousさんのコメント(2014年3月15日 2:54)の指摘で判明しました。

同一文章

During biofilm development, a large number of phenomena occur simultaneously
and interact over a wide range of length and time scales. As a result of nutrient
conversions, the biofilm expands on the basis of bacterial growth and production of
extracellular polymeric substances (EPS). Chemical species need to be continuously
transported to and from the biofilm system by physical processes such as molecular
diffusion and convection. Fluid flow influences biofilm growth by determining the
concentrations of available substrates and products. On the other hand, the flow also
shears the biofilm surface, and determines biofilm detachment processes. In the case of
multi-species systems, microorganisms of different species interact in complex
relationships of competition or cooperation. All these linked phenomena create a
dynamic picture of the biofilm three-dimensional (3D) structure. The large number of
localized interactions poses an important challenge for experimentalists. Mathematical
models can prove useful because they allow testing of hypotheses and, in addition, can
direct experimental efforts to complex regions of operation that can easily confound the
general intuition. Although the word “modeling” is used for different purposes, the final
result is invariably the same: models are no more than a simplified representation of
reality based on hypotheses and equations used to rationalize observations. By providing
a rational environment, models can lead to deeper and more general understanding.
Ultimately, understanding the underlying principles becomes refined to such a state that it
is possible to make accurate predictions.



Anonymous2014年3月15日 8:36


問題の博士論文のイントロについて簡単に検討してみました。

1.1の冒頭以外は、ご指摘のように上記のPicioreanuらの論文(論文1)のINTRODUCTIONからの完全なコピペです。

1.1の冒頭は、下記(資料1)冒頭からの抽出の可能性がありますが、本資料が問題の博士論文の前に公開になったのかどうかが不明のため根拠は弱いです。
http://www.aquacircle.org/images/pdfdokumenter/kalender%2009/Biofilmseminar_apr09_full_program.pdf

1.2.1は、下記(資料2)の1および1.1からの大規模なコピペです。
http://biofilms.bt.tudelft.nl/pdf/2000_ChapterBook_2_SGM-Exeter.pdf
資料2は、著者が同じなためか下記(論文2)と同一な部分があります。
http://biofilms.bt.tudelft.nl/pdf/1999_WatSciTechnol_3_Noguera-et-al.pdf

1.2.2は、上記論文1のMICROBIAL GROWTH IN BIOFILMSからの完全なコピペです。

1.3.1および1.3.2は、上記資料2および論文2からの大規模なコピペです。

1.3.3は、下記(論文3)からの大規模なコピペです。
http://ronney.usc.edu/BiofilmReferences/049110137.pdf

1.3.4は、詳細には検討していませんが、下記(資料3)からコピペした可能性が高いです。
http://biofilms.bt.tudelft.nl/pdf/2003_ChapterBook_3_IrelandIWA_Picioreanu&VanLoosdrecht.pdf

1.4以降は検討していません。

コピペのためか、コピペ元の論文や書籍がREFERENCESに引用されていないのが印象的でした。

以上です。







早稲田大学の常田聡氏らの博士論文審査報告書の問題点

Anonymous 2014年3月15日 8:13 のコメントで指摘された問題点

小保方氏の「博士論文概要」(A)と「博士論文審査報告書」(B)は、文章も含めてほとんど同じ内容です。BはA全体をコピペして、わずかな改変を加えるだけで作成可能な代物です。AとBの主な違いは、Bの最後に「よって、本論文は博士(工学)の学位論文として価値あるものと認める。」という文が加わっていることくらいです。したがって、Bの作成者である審査委員会(常田聡教授[主査]・武岡真司教授・大和雅之教授、Charles A. Vacanti教授)が、(剽窃常習者の)小保方氏が作成したAを剽窃(出典が自明なので借用?)したことになりますね。無様としか言いようがありません。いずれにせよ、そもそも審査の対象にならないような不適切な博論原稿を受理して、(まともな審査報告書も書けないような)審査委員会が通してしまった責任は極めて重い。このような博士論文審査委員会を見過ごしている早稲田大学の責任も重い。 本サイトの「問題6」でも指摘されているように、早稲田大学は、小保方氏の「博士論文審査報告書」(2011年2月付)の記載事項を実に3年後(!)の本年2月に訂正したのにもかかわらず、訂正の事実を記載せずに、密かに(!)報告書を差し替えた。(どうせ差し替えるなら、Vacantiの学位のようなマイナーなことだけでなく、ちゃんと審査したことがわかるような、もっとましな本文の報告書を作って差し替えるべきでしょう。)とにかく、残念ながら、こんないいかげんな大学が、小保方博論問題やその背後にある諸問題を適切に処理できるとはとうてい考えられない。


difff《デュフフ》による比較:
青くハイライトされていない部分が剽窃箇所。









































14 件のコメント:

  1. 1.2.2 Importance of microenvironment in biofilm
    の項もほぼコピペですね。

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  2. 別ページに投稿したものを、こちらに再投稿いたします。



    問題の博士論文のイントロについて簡単に検討してみました。

    1.1の冒頭以外は、ご指摘のように上記のPicioreanuらの論文(論文1)のINTRODUCTIONからの完全なコピペです。

    1.1の冒頭は、下記(資料1)冒頭からの抽出の可能性がありますが、本資料が問題の博士論文の前に公開になったのかどうかが不明のため根拠は弱いです。
    http://www.aquacircle.org/images/pdfdokumenter/kalender%2009/Biofilmseminar_apr09_full_program.pdf

    1.2.1は、下記(資料2)の1および1.1からの大規模なコピペです。
    http://biofilms.bt.tudelft.nl/pdf/2000_ChapterBook_2_SGM-Exeter.pdf
    資料2は、著者が同じなためか下記(論文2)と同一な部分があります。
    http://biofilms.bt.tudelft.nl/pdf/1999_WatSciTechnol_3_Noguera-et-al.pdf

    1.2.2は、上記論文1のMICROBIAL GROWTH IN BIOFILMSからの完全なコピペです。

    1.3.1および1.3.2は、上記資料2および論文2からの大規模なコピペです。

    1.3.3は、下記(論文3)からの大規模なコピペです。
    http://ronney.usc.edu/BiofilmReferences/049110137.pdf

    1.3.4は、詳細には検討していませんが、下記(資料3)からコピペした可能性が高いです。
    http://biofilms.bt.tudelft.nl/pdf/2003_ChapterBook_3_IrelandIWA_Picioreanu&VanLoosdrecht.pdf

    1.4以降は検討していません。

    コピペのためか、コピペ元の論文や書籍がREFERENCESに引用されていないのが印象的でした。

    以上です。

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    1. 申し訳ありません。
      上記の論文3は引用されていました。

      削除
    2. レファレンスで引用されていればよいというレベルの引用ではないですけどね。普通direct quoteの場合はそれとわかるよう、”で囲みます。学術論文での引用はあくまで中身の引用や参照であって、文章丸ごとコピペ(しかも”なし)はplagiarismです。

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  3. 武岡研、大和研も調べたらいいですよ。 例えば、"The ordered state is distinguished by the fact that individual molecules are located at restricted three-dimensional regions, for example, a lattice site in a crystal or the position in the three-dimensional structure of a protein"で検索してみれば分かります。まあこんなことをしていくとキリがなさそうですが。

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    1. 藤枝俊宣の論文に関しては一応引用の番号振ってあるぞ(よく見ろ、10とちっちゃく書いてある)
      まあ段落まるごとコピペして引用の番号振って終わりってんじゃなんかずさんやなあとは思うけど

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  4. もう早稲田はおわり、情けない

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  5. 早稲田だけでなく、東京女子医大の面々の研究室の論文も
    どうなっているか興味が沸いてきます。

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  6. 大変な事件になりそうですね。とても早稲田大学だけの問題ではすみそうにない。やはり日本の理系全般にコピペ・盗用行為が蔓延していると見ていい。最初小保方さんの手順コピペ数十行が見つかったとき、数人の理系学者がこんなの大したことないと異口同音に言っていたのを怪しみました。みんなやっている可能性がありますね。大体、教授さえ概要しか読まない論文の英作文を学生がまじめにやり、何十万も大金はたいてリライトにまで出すはずがない。まじめにやっているのはごく少数かもしれません。ついに日本の大学、研究所という虚構が崩れさるときが来たのでしょうか。少数のまじめな学者を除き、大半の教授や研究者は研究などやっておらず、税金にたかる茶坊主にすぎなかったのか。ひょっとしたら他国にも飛び火するかも。

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  7. うーん。こういった実名晒しは大丈夫なのか?
    小保方さんに関しては公共性の観点からアリだったとしても、こういったヨコ展開を続けると、今現在は学問の世界には携わっていない人までやがては科学的検証の名の下に吊し上げるような行為に加担してしまうのではないか。

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  8. 常田聡さんが主査をしているD論を抜き出してみました。他にもあるかもしれません。騒動以降にヴァカンティの肩書を書き換えたように、改変が加えられそうなので、ひとまず本文ファイルはDLしておきました)。

    ★2006年
    ・寺田昭彦(4149)「バイオフィルムの迅速形成を可能にする材料表面の設計と硝化脱窒逐次反応用の膜曝気型バイオフィルムリアクターへの応用」http://hdl.handle.net/2065/5302(EN、複数分割)
    ★2007年
    ・岸田直裕(4484)「実時間制御法およびグラニュール法を用いた生物学的栄養塩除去プロセスの開発」http://hdl.handle.net/2065/28454(EN、複数分割)
    ★2008年
    ・近藤貴志(4485)「汚泥減容化工程およびリン回収工程を付加した生物学的栄養塩除去プロセスの開発と微生物生態解析」http://hdl.handle.net/2065/28440(EN、複数分割)
    ・井坂和一(4721)「嫌気性アンモニア酸化反応を活用した高効率窒素除去プロセスの開発」http://hdl.handle.net/2065/28722(JP、複数分割)
    ・大坂利文(4755)「排水処理プロセスにおける脱窒細菌群集の分子生態解析と生態制御」http://hdl.handle.net/2065/28753(EN、複数分割)
    ・副島孝一(4762)「新規生物学的栄養塩除去プロセスの開発および制御手法に関する研究」http://hdl.handle.net/2065/28768(JP、複数分割)
    ・谷英典(4766)「蛍光消光現象を用いた新規核酸定量手法の開発」http://hdl.handle.net/2065/28669(EN、http://dspace.wul.waseda.ac.jp/dspace/bitstream/2065/28669/3/Honbun-4766.pdf)
    ・寺原猛(4767)「T-RFLP法の環境バイオテクノロジーへの応用」http://hdl.handle.net/2065/28664 (EN、http://dspace.wul.waseda.ac.jp/dspace/bitstream/2065/28664/3/Honbun-4767.pdf)
    ★2009年
    ・足立賢(5040)「アフィニティーキャピラリー電気泳動法を用いた新規核酸解析手法の開発」http://hdl.handle.net/2065/34620(EN、http://dspace.wul.waseda.ac.jp/dspace/bitstream/2065/34620/3/Honbun-5040.pdf)
    古川和寛(5049)「生細胞内RNAイメージングを志向した機能性核酸プローブを用いる核酸分子蛍光検出法の開発」(EN、http://dspace.wul.waseda.ac.jp/dspace/bitstream/2065/34629/3/Honbun-5049.pdf)
    ・松本慎也(5051)「分子生物学的手法および数学モデルを併用したバイオフィルム微生物生理生態解析方法論の構築」http://hdl.handle.net/2065/34631(EN、複数分割)

    小保方D論が公開されていないのは、D論提出後は3年程、D論の内容を出版するまで内容の盗用を防ぐために公開しないというオプションが早稲田にあるためではないでしょうか(東大はありました)。

    少し前に「常田聡」で検索したとき2011年にもう一人出てきていたようにも思いますが、小保方晴子のしか出ないですね。

    キリがなさそうです。

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  9. なぜコピペが多いか、なんで自分の論文なのに他人のコピペを貼り付けて成り立つのか。たぶん論文そのもの、アイデアや実験内容からして盗作なのでしょう?だから、その元論文の英文をコピペできるのです。英語論文を書けてえらいのではなく、翻訳さえ満足にできないので、元論文をそのまま切り貼りしちゃってるのです。理系に英語論文が異様に多い理由がわかりました。海外論文を翻訳して盗作というのは文系に多い行為ですが、語学に弱い理系はもっと下等な盗作をやっているのでしょう。英語論文に要注意。

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    1. 理系に英語論文が異様に多い理由って、それは自然科学分野の事実上の公用語が英語だからですよ。日本語文献は、国際的には存在しないのと同義です。

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  10. おそらく、理系の英語論文には、本人が一行も書いてないものが多くあると思います。つまりある海外論文を丸ごと切り貼りして、改変しただけで提出されているものが少なからずあると思います。元論文が英語なので、切り貼りだけで作れるのは英語論文になるというわけです。今後この醜聞がどこまで拡大するのか恐ろしいです。有名大学の教授たちまでみんなやっていたなんてね。

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