2014年3月13日木曜日

理研の調査委員会の中間報告の問題点

研究論文(STAP細胞)の疑義に関する調査中間報告について(独立行政法人理化学研究所)
http://www.riken.jp/pr/topics/2014/20140314_1/写し

野依良治理事長コメント http://www.riken.jp/~/media/riken/pr/topics/2014/20130314_1/document-1.pdf (写し) 竹市雅俊センター長コメント http://www.riken.jp/~/media/riken/pr/topics/2014/20130314_1/document-2.pdf (写し 著者コメント http://www.riken.jp/~/media/riken/pr/topics/2014/20130314_1/document-3.pdf (写し

調査委員会調査中間報告書(全文)
http://www.riken.jp/~/media/riken/pr/topics/2014/20130314_1/document-4.pdf (写し

調査委員会調査中間報告書(スライド資料)
http://www.riken.jp/~/media/riken/pr/topics/2014/20130314_1/document-5.pdf (写し


理研の調査委員会の中間報告発表動画:
その1その2その3その4、その5、その6その7


FNNニュース動画:
2014年3月14日:「STAP細胞」論文 理研が中間報告会見 小保方さんらは謝罪文
2014年3月15日:「STAP細胞」論文 理研、重大な過誤があったとする中間報告





理研の調査委員会の中間報告の問題点 その1

小保方晴子氏の博士論文から流用されたNature論文の画像Fig.2eを、pdfから抽出すると上部に博論画像を一部切りそこなった痕跡を確認でき、黒塗りで隠されていたことがわかります。これは、意図的な捏造、改竄を示唆しています。この加工の指摘に関して、先日の理研の記者会見で質問されましたが、調査委員会はよく把握していなかった様子でした。委員らは、世界変動展望 著者氏のブログ記事 ”小保方晴子が筆頭著者の論文の不適切さについての(2-5)の指摘を参照しましょう。





1) STAP細胞のNature Article論文のPDFをダウンロードする 
http://www.nature.com/nature/journal/v505/n7485/pdf/nature12968.pdf 

2) Fig.2eの下段の画像をコピーし、WordやPower pointなどに貼り付ける。 

3) 博士論文に記載の画像に類似した文字が確認できる。 

4) 解説画像↓ 


5) 比較GIF 










記者 
「Natureに載った画像を調べると博士論文内の文字が浮き出てくる。 
これは元の生データを間違えて引っ張ったのではなく、明らかに博士論文を認識して再加工したという証拠ではないですか?」 

石井委員長「目下、調査中というです。ご理解ください。」 






理研の調査委員会の中間報告の問題点 その2

Bisulphite sequencingにおける文章類似の件は、「2006年に消滅した会社の古い実験試薬の名前までコピペしているため、論文の記述通りに実験を行っていないのではないのか?」ということが問題であるにも関わらず、調査委員会では、その問題を全く認識していないか、無視していました。実験試薬の購入記録、実験のノートにおける記録など、全て洗いざらい調査するべきです。
Bisulphite sequencingの文章類似の件の問題点は、小保方研が設立されたのは2011年であるにも関わらず、2006年に消滅した会社の試薬を使用しているという点です。しかしながら、理研の調査委の中間報告では、その問題点に全く触れていません。




理研の調査委員会の中間報告の問題点 その3


今回の理研試料、解像度が高くて、横紋が見えている、これは骨格筋だね。じゃ、なんでα-SMAなんて書いているのか。やっぱりおかしい、これ。
差し替えると言っている図は、それっぽいのだけれど、やはり、Article Fig 2eのHEは嘘なんじゃないかと思う。そもそも、蛍光と全くあってないよ。(理研試料の15ページ目)
しつこいけど、私はHEの切片自体が無いんじゃないかと疑っています。腸管に血管が走って、粘膜下筋層ができるだろうか、ねえ。



STAP騒動で免染使い回しが指摘されているNature article論文のFig. 2eのHE染色標本は実在しないと思う。



理研の調査委員会の中間報告 記者会見 質疑応答 抜粋

21:28秒位からの質問


弁護士の方の意見「いわゆる刑法の世界でですね、これ、”違法性の認識”といわれる話になりまして、つまり、違法だというルールは知らなかったと。ただ自分がやっている行為はちゃんと認識していたという状態、なんですね。例えば、コンビニで万引きをした子が、これは違法だと知らなかったと。だけど、自分が物を盗っているという認識はあったと。というのと同じことかなと思われるんですが、そうなると、今回のこのデータの切り貼りについて、小保方さんは故意があったと、言えるんじゃないかと思うんですが。


「データを綺麗にみせるための電気泳動画像の改ざん(縮尺変更や切り貼り)」については、小保方氏は倫理観が無く研究不正であると意識していなかったが、その改ざん行為自体は認識しており、故意があったといえるということですね。



10 件のコメント:

  1. 調査委員会中間報告書の6ページで、骨髄と脾臓細胞での実験結果の図を取り違えたとの説明であるが、Nature論文と博士論文の間が3年もあり、2011年ー2014年の間に論文がわずか数編しかないのに、両者を混同して取り違えたとは到底考えられない。これは、明らかに指摘されて考えた屁理屈である。さらに朝日新聞の記事に、博士論文と同じ写真が理研内部のSTAP勉強会に小保方から提出されていたこと、其のため、「これは論文を撤回すべきであると思った」と書いている。重要な論文ほど何度も瑕疵が無いように慎重にすべきであるのにこの様な事が起こったことは、実験の結果自体が信用できない。結論は、Nature論文は撤回されなくとも世界では信用されない。

    最後に、米国は、このようなケースではFBIがチェックするらしいが、明らかに検察などによる公正な調査が必要である。

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  2. 捏造された研究業績により公的な補助金(科学研究費補助金など)を受領していれば、現在の日本の法律でも刑事罰があります。

    まずは、科研費等の申請書類にも説明がある、補助金適正化法に定められている刑事罰です。

    補助金適正化法第29条  偽りその他不正の手段により補助金等の交付を受け、又は間接補助金等の交付若しくは融通を受けた者は、5年以下の懲役若しくは100万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。
    http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S30/S30HO179.html

    その告発は、所轄の地方検察庁などに対して、誰でも可能です。もちろん、これだけの事実関係で受理されるとは限りませんが、現在の日本でも刑事罰がある以上、不正の意図があれば警察・検察の捜査対象となりますし、逮捕や家宅捜査も理論的には可能なのです。

    その業績をもって受給した補助金がなく、補助金適正化法の構成要件を満たしませんから、一般的に、人を欺いて財産上不法の利益をえたとして、刑法の詐欺罪(10年以下の懲役)の適用を考えるしかありません。この要件を満たすのは厳しいですし、過去に例がないでしょう。

    なお、補助金適正化法には返還の規定があります。過去の研究上の不正では、刑事罰を受けないように、指摘を受けた後で、科研費等を返還している事例があるはずです。

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  3. 修正していて、文章がおかしくなっていました。以下のように訂正します。すみません。
    その業績をもって受給した補助金がなく、
    →その業績をもって受給した補助金がない場合には、

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  4. ここで、画像操作の疑いを指摘するために、コントラストや明るさを極度に調整しているのを見かけるが、場合によってはそれだけで疑いをかけることは危険であることをここで指摘したい。私は試しに、オンライン公開されている昔の自分の論文中の電気泳動画像の図(元は、現像したx-ray filmをスキャンしたもの)をダウンロードし、コントラスト&明るさ極端に変えてみた。すると、その左右で色合いやパターンが異なる(すなわち不連続になる)直線の境界がいくつか現れた。その中には、隣り合うレーン間に存在するものもあり、ここだけ見れば、もしかしたら2つの別の写真を繋ぎ合わせたと疑われるかも知れません。したがって、そのような指摘は是非慎重に行ってください。

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  5. 調査委員会の中間発表を聞いていると、調査は甘く、身内を庇う弁明会みたい。今更博士論文と同じ図を先換えたいと委員会に申し出たことは、論文の撤回をやめて、まだ何とかなると思っているとは呆れるばかり。アメリカでは、パラグラフをコピーペーストするだけで退学。早く結論を出し、処分しないと、日本の信用が無くなって行く。

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  6. 4時間の会見、一部始終を見せてもらいました。

    今朝の新聞では「重大過誤」と大きく報道されていますが、それはとっくに分かっていること。問題は不正なのかどうか。

    全般の印象としては、悪意が無かったことをどう理由づけるか腐心していた感じです。結論を決めてから理由をこしらえるのがあそこの文化なんですかね。そもそも、幹部研究職員まで共著者として名を連ねた論文の不正を調べるのに、理研内部の人間が調査委員長になった時点で先が見えていました。

    例えば、電気泳動画像の切り貼りについては、本人の弁明通りの加工をしても掲載写真通りにならないことがわかり、疑惑が深まったにもかかわらず「調査継続中」とだけ。挙句の果てに、会見では「悪質なねつ造ではないが、…」と、ついポロリ。

    また、過去の別の実験データ画像の流用についても、不正流用なのか単なる取り違えなのかを調べなければいけないのに、調査項目を「画像の取り違え」と命名してしまっている始末。

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  7. 前の投稿に「悪意」について触れているので一言。「悪意」とは、意図的に、「善意」とは知らないで、という意味です。委員会の対象にはなっていなかったようですが、D論のイントロの20ページで、NIH解説の盗用し、あまつさえ文章の置換や「些細な」用語の書き換えをわざわざしています。これを法律的には{悪意」と言います。一般用語と少し違うので、お間違えなきよう。委員会はこれからD論もやるんでしょうねえ。折角弁護士もいるといいますから。もう詭弁は許されません。

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    1. 人を殺めてしまったが、悪意は無かった。30歳の若さであり未熟だった。
      人から金を巻き上げたが、悪意は無かった。30歳の若さであり未熟だった。
      会社の内部情報を
      そこに置いてあった人様の自転車を乗り回したが、悪意は無かった。30歳の若さであり未熟だった。
      人の作品を自分のものと偽ったが、悪意は無かった。30歳の若さであり未熟だった。

      ・・・で許されるワケないですよ。

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    2. なぜ彼女がこんなことをしたかを推測すれば、植物のように動物でも容易に「万能細胞化」ができると信じて、確たる実証もないうちに、ツバをつけるために、都合のいい事象をつなげたのだと思います。それであれば1月末の会見で「100年先に人のためになればいい」と言ったのも合点がいきます。誰だって多くの科学者は人類貢献を目指いるはずです。
      でもウソで塗り固めちゃあいけません。

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  8. 理研のおじいちゃんたちは悪意があったかどうかは断定できないとかほざいてましが、この際、”悪意”があったかどうかはもうどうでもいいんです。”故意”に行った数々の所業が極めて”悪質”だったということで、さっさと小保方をはじめとした主要著者を処分するべき。笹井も当然追放です。賞金2000万円で当面は食ってけるでしょう。これまでの実績で拾ってくれる京大植民地系の関西の私大とかはあるかもね。研究はやめてのんびり生物学の講義だけして余生を過ごしては。

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