差別横断幕だけじゃない 問題続きだったJ浦和の過激サポ
2014年3月14日 掲載
決断は早かった村井満チェアマン (C)六川則夫/ラ・ストラーダ
コトの起こりは8日の鳥栖戦(埼玉スタジアム)の試合前。熱烈サポーターの多い「209ゲート」に問題の横断幕が掲げられ、一般サポーターが関係者に「人種差別。放置すべきではない」と要請した。
しかし、浦和は試合終了まで撤去せず、「撤去までに時間がかかり、差別を容認したと受け止められるような対応があった」と全面的に非を認め、淵田社長の役員報酬自主返納、横断幕を掲げた男性らが所属するサポーター集団に無期限の活動停止、所属メンバー全員に無期限の入場禁止処分とした。
■10年前には差別発言で制裁金
今回の問題、「浦和では珍しくない」の声が根強い。5年前、浦和に韓国人選手獲得情報が流れた際には、「日本人」の横断幕が掲げられた。10年には仙台所属の北朝鮮代表MF梁勇基への差別発言事件を起こし、サポーターの管理不行き届きでクラブは制裁金500万円を科せられている。