2012年01月03日

北新横浜と亀戸と

/めじろ/丹行味噌@北新横浜にて唐揚げ野菜タン麺/蒙古タンメン中本亀戸にて味噌卵麺の麺少なめ/

 新横浜駅から歩くこと23分で丹行味噌@北新横浜(横浜市港北区北新横浜)、ラーメン業界でもっとも権威のある賞であるTRY大賞の味噌部門新人賞を受賞されています。
 近くにコインパーキングは見当たりませんが店先には路駐の車が数台、今の時代、この時点で引き返そうかと思いました。
 入ってみると倉庫の入口のような待ち合いスペースに券売機、その奥に客席と厨房、厨房には店主さんと思われる男性とその奥さんと思われる女性が見え隠れしますが、入口から入ってくる逆光でお客さんが見えないのか挨拶が全くありません(聞こえなかったのかも知れません)。

 まあ、そういう店なのかと券売機の周りの説明書きを読んでいると、後から来たお客さんに追い越されて食券を買われてしまいました。
 ドンくさい私はこんなところでも他人に追い越されてしまうんだな。
 メニューは「丸鶏の透明なスープにこぼれるシャキシャキ野菜400グラムの野菜たっぷり味噌タンメン」、「岐阜県郡上(ぐじょう)味噌を丁寧に焦がした濃厚なスープが自慢の焦がし味噌タンメン」、「丸鶏油・熟成醤油・魚干しのスープの熟成醤油麺」、濃厚豚骨のカレー麺、の4種類。
 ※ちなみに店内には「郡上」ではなく「群上」と誤変換されている貼り紙があるので、お馴染みさんは教えてあげてください。

 麺は平打ち(味噌タンメン)、極太麺(焦がし味噌、カレー)、縮れ細麺(熟成醤油)と使い分けていますが、スープと好きな組み合わせには出来ないようです。
 店内が満席で入れなくて待っているらしい数人のお客さんが椅子に座っていますので、その後ろ辺りに立って待ちます。
 すると女性店員さんが客室から出て来て「空きましたからどうぞ」とその数人組を案内されたのですが、私と私を追い越したお客さんには一言も無く。
 接客に不慣れなんだろうとソファーに座って待っていると、今度は店主さんと思われる男性店員さんが出てきて「空いたからどうぞ、そちらもどうぞ」と。

 いらっしゃいませと歓迎されないお店でラーメンを食べるのは久しぶり、「そちら」と呼ばれたお店は初めて、ですが、そういう店なのでしょう。
 カウンター8席に4人掛けテーブル1卓、テーブル下に荷物置きは無いので大きめの椅子の後ろに鞄を置いてコートは椅子に掛けます。
 店主さんと女将さんは調理と配膳に専念されているので、お馴染みさん以外はこちらから挨拶しなければ挨拶がありません。
 黙って席を立って黙って帰るお客さんには黙っているし、ご馳走様でしたと声を掛けてくるお客さんには「ありがとうございました」と笑顔で挨拶していました。

 「お待たせしました」と唐揚げ野菜タン麺850円、ドンブリは小さな角盆に乗せられて不安定なのにカウンター越しに渡されました。
 ドンブリから盛り上がるほどの野菜炒め、野菜はキャベツ、モヤシ、ニンジン、キクラゲとたっぷりの挽き肉。
 野菜の旨味というか挽き肉の旨味が前面に出てしまっていて、美味しいことは美味しいけど野菜の美味しさではありません。
 少し野菜を食べてからレンゲでスープを飲んでみるとかなり塩っ辛い、ガテン系の私には好みですが一般的にはどうなんでしょうか。

 1杯ずつ味見されているでしょうからたまたまのブレということは考えにくく、野菜と挽き肉と一緒にスープも炒めているのであればこの塩辛さはどこからきているのでしょうか。
 平打ちの中細麺はかなり固めの茹で加減、固め好きな私にはちょうど良いですけど一般的にはどうなんでしょうか。
 意識して固めに茹でていると言うより、複数人分同時に茹でているので茹で時間が不均一になるという感じですね。
 唐揚げは揚げたてではなく何個か一緒に揚げたのを乗せているようで、運が良ければ揚げたてのほくほく、私のように後から来るお客さんに抜かれるドンくさいオヤジにはすっかり冷めているんですね。

 スープに浸して食べましたが、(スタンダードメニューとの差額である)100円にしては美味しかったです。
 特にどこにも告知されていませんでしたが(見落としたかも知れませんが)、食べ終わったら店内隅に用意されている棚に食器を下げることになっています。
 今日はお二人で営業されていましたが、一人でやっている時は手が回らないということでしょうか、そうするとテーブルも拭かないといけませんね。
 で、食器を下げようと棚に向かうと、先客のドンブリとか食べ残しとかたくさん置き去りになっていて、なんとも残念な気持ちになります。

 店主さんも手伝っている女性店員さんも手隙なタイミングは結構見受けられたので、当然片付けていると思っていました。
 これでは気持ちよくお店をあとに出来ないんじゃないのかなぁ、北新横浜のお客さんはそんな些細なことは気にしないのかな。
 ラーメンを食べている時は「他のメニューも食べに来たい」と思ったけど、食器を下げる時に「また(先客の食器を)見るのか」と思うと気持ちが萎えてしまいました。
 ご馳走様でした。

 帰りは北新横浜駅まで徒歩10分足らず、車で移動する横浜市民ならいざ知らず、電車を乗り継いでまでも食べに来るお客さんはいるのでしょうか。
 ブルーラインで横浜駅へ、横須賀線で錦糸町へ、総武線で亀戸へと1時間近く揺られて。
 今年は3日からオープンした蒙古タンメン中本亀戸@亀戸(江東区亀戸)に来てみると、外待ち20人近く、こりゃ1時間待ちか。

 段々と日も暮れるし寒くなるなぁと身体を震わせながら50分も待ってから店内へ、朝からの通し営業で店員さんもお疲れの様子です。
 店内で10分ほど待ってカウンター真ん中辺りの席へ。
 すぐにウーロン茶200円、であけましておめでとうございます。

 出来上がりまで少し待ったりとしていると、佐伯店長さんが「お待たせしました。あけましておめでとうございます。」と味噌卵麺850円の麺少なめを運んできてくださいました。
 先月の28日から食べていない中本、レンゲでスープを飲んでみたらむせてしまうほどの辛さ。
 出張とかで一週間以上、中本を食べない時もあるのに、5日空けただけでこんなに辛さに弱くなってしまうとは。
 年を越しても全く衰えることがない調理の腕を存分に活かしたしゃきしゃきの炒めモヤシ、旨いっす。

 サッポロ製麺の中太麺はいい感じに茹で上がっていてスープを良く吸い上げます。
 箸休めにスライスゆで玉子を食べ、時折薬味ネギをつまみながら食べ進めるとあっという間に食べ終わってしまいました。
 ご馳走様でした。

posted by ふらわ at 22:17| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記
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