京都・太秦:クリーニング店主刺され死亡 近所の男逮捕

毎日新聞 2014年03月09日 13時47分(最終更新 03月09日 19時41分)

山本芳弘さんが刺された現場付近を調べる捜査員ら=京都市右京区太秦一ノ井町で2014年3月9日午後1時4分、森園道子撮影
山本芳弘さんが刺された現場付近を調べる捜査員ら=京都市右京区太秦一ノ井町で2014年3月9日午後1時4分、森園道子撮影

 9日午前10時半ごろ、京都市右京区太秦(うずまさ)一ノ井町のクリーニング店を兼ねた住宅の前の路上で、店の経営者で住人の山本芳弘さん(75)が刃物で刺されたと、近所の人から110番通報があった。山本さんは首や腹など数カ所を刺され、病院に搬送されたが死亡した。近所に住む無職、安東泰和(やすかず)=本名・金洙吉=容疑者(61)が「自分が刺した」と認めたため、京都府警右京署員が殺人未遂容疑で緊急逮捕した。容疑を殺人に切り替えて捜査している。

 同署によると、山本さんが近所の男性と立ち話をしていると、近くの自宅から出てきた安東容疑者が突然、切りつけたという。安東容疑者は自宅に戻っており、凶器とみられる包丁も見つかった。調べに対し「10年来の恨みがあり、自宅にあった包丁で刺した。殺すつもりはなかった」と供述しているという。

 現場はJR太秦駅東約800メートルの住宅街。約100メートル南西に東映太秦映画村があり、近くの道路を観光客が行き来している。

 山本さんと親しい近所の男性(64)は「人生の先輩として尊敬していた。親切な人で地域の人気者だった。信じられない」と話した。【花澤茂人、村田拓也】

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