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理研 疑惑4点“グレー”判断も「論文の体をなさない」
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STAP細胞論文の疑義に対する調査の中間報告前、頭を下げる理研の野依良治理事長(右から2人目)ら
Photo By 共同 |
STAP細胞の論文に不適切な画像データなど数々の疑義が寄せられている問題で、理化学研究所の調査委員会は14日、都内で中間報告の会見を行い、「論文の体をなしていない」と撤回を求めた。
午後2時からの会見は6時すぎまで約4時間以上続いた。理研はこの日午前、ノーベル化学賞受賞者でもある野依良治理事長が急きょ参加することを報道各社に通知。事態の重大さを印象づけた。
冒頭、野依氏が硬い表情で「科学界の信頼性を揺るがしかねない。おわびする」と謝罪。同席者4人と頭を下げると、カメラのフラッシュが一斉に光った。野依氏は「未熟な研究者がずさんにデータを扱っていた」、発生・再生科学総合研究センターの竹市雅俊センター長は「論文の体をなさない」と、小保方氏らに対して厳しい言葉を並べた。
調査委は論文の6点の疑問について調査し、報告。掲載された細胞の画像が不自然な点や、胎盤の2種類の画像が酷似している点について「データの取り扱いが不適切だが不正には当たらない」と“シロ”判定。残り4点については「事実関係をしっかり把握するため継続して調査する」と“グレー”であるとした。
4点のうち、小保方氏が3年前に発表した博士論文の画像をSTAP細胞の論文に流用したのではないかという疑惑については、現段階で「同一データと判断せざるを得ない。ねつ造、改ざんの可能性がある」と“限りなくクロに近いグレー”を指摘。調査委員長で理研上席研究員の石井俊輔氏は「一つでも不正と認められる項目が見つかれば、その時点で調査はストップする」と話した。
会見では「STAP細胞は存在するとの主張を維持するのか?」との質問が何度も出た。竹市氏は「真偽は第三者に検証、再現されることが唯一の手段」「科学者コミュニティーによる検証をお願いしたい」と繰り返した。
この日までの調査では論文に完全なねつ造と断定された部分はない。ただ、小保方氏ら共著者3人が論文取り下げを表明したことから、発表時に世界の注目を集めた万能細胞の成果は白紙に戻る可能性が高くなった。
[ 2014年3月15日 05:30 ]
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