STAP細胞論文 ハーバード大も調査3月11日 8時44分
理化学研究所などのグループが発表した「STAP細胞」の論文に不自然な点があるという指摘が相次いでいることを巡り、論文の共同著者が所属するアメリカのハーバード大学医学部は、「いかなる懸念も精査する」として、事実関係の調査を進めていることを明らかにしました。
「STAP細胞」の論文を巡っては、不自然な画像やデータがあるという指摘が相次ぎ、10日、共同著者の山梨大学の若山照彦教授が、ほかの共同著者に論文の取り下げに同意するよう呼びかけたことを明らかにしています。
これに関して、共同著者の1人、チャールズ・バカンティ教授が所属するアメリカのハーバード大学医学部は10日、「最高水準の倫理と研究の整合性を維持するために全力を挙げている。われわれの注意を引くいかなる懸念も規則に基づいて精査する」とコメントし、事実関係の調査を進めていることを明らかにしました。
「STAP細胞」の研究を主導してきた理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーは以前、バカンティ教授の研究室に所属していたときに「STAP細胞」のアイデアを思いつき、研究を進めたということで、ハーバード大学としても論文を巡る指摘を重くみているものとみられます。
一方、バカンティ教授自身はNHKの取材に対して、「論文に対する質問や懸念は私たちの発見や結論に影響を与えるものではないと考えている」とコメントし、論文を取り下げる必要はないという認識を示しました。
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