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2014.3.15 SAT
TEXT BY KATSUE NAGAKURA
自分のスマートフォンの自撮り用カメラの上に載せるだけで、顕微鏡として使える。Photo:©2014 Terabase Inc. and Cloverflavor Limited
絆創膏サイズのプラスチック板を自分のスマートフォンに載せるだけで、高性能な顕微鏡に早変わり。そんな便利な「スマホ顕微鏡」が登場した。カメラアプリを起動し、ディスプレイ側についている「自撮り」用カメラレンズに専用レンズ付きのプラスチック板を載せるだけで、100倍に拡大されたミクロの世界を楽しめる。
自撮り用カメラがついていればどんな機種のスマートフォンやタブレット、PCでも使える。プラスチック板には直径3ミリメートルのガラス球が埋め込まれていて、これがレンズの役割をする。自撮り用カメラの上にガラス球が重なるようにプラスチック板をセットして、その上に試料台として薄いカバーを付ける。これで準備完了だ。試料台の上に観察したい試料を載せると、ディスプレイに拡大された試料が表示される。室内の照明や自然光のもとでも観察可能だが、点光源のLEDライトなどがあるとより観察しやすい。
通常の顕微鏡で見えるものは、ほとんど同じような見え方で観察できる。拡大倍率は、デヴァイスによるが、スマートフォンでは最大約100倍。スマートフォンなどのカメラを使うので、画像や動画を撮影するのも簡単だ。池から採ってきた水を試料台の上に一滴垂らすと、ミドリムシやゾウリムシが動き回る様子を観察しながら撮影できた。組織病理検査などで使われる、組織を薄く切って染色した標本も、通常の顕微鏡と同じように観察できた。
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