トップページ科学・医療ニュース一覧グソクムシの胃から液体 「絶食」の謎解明に期待
ニュース詳細

グソクムシの胃から液体 「絶食」の謎解明に期待
3月15日 4時27分

グソクムシの胃から液体 「絶食」の謎解明に期待
K10059943411_1403150521_1403150522.mp4

三重県鳥羽市の水族館で、5年以上餌を食べず絶食を続ける生き物として人気を集め、先月に死んだ、深海のダンゴムシの仲間「ダイオウグソクムシ」の胃の中から、酵母菌を含んだ液体が見つかり、水族館では、絶食しながら生き続ける謎を解明する鍵になるのでないかとみて、研究を進めることにしています。

「ダイオウグソクムシ」はメキシコ湾などの深海600メートルから700メートルに生息するダンゴムシの仲間で、鳥羽市の鳥羽水族館では、飼育していた9匹のうち1匹が5年余り前から餌を食べなくなり、絶食を続ける生き物として人気を集めていました。
この1匹は先月、死んでいるのが確認され、水族館で解剖して詳しく調べたところ、酵母菌を含んだ褐色の液体が胃の中を満たしていたということです。
水族館で過去に死んだほかのグソクムシからはこうした液体は見つからなかったということで、水族館では、長期間にわたって絶食しながら生き続ける謎を解明する鍵になるのでないかとみて、研究を進めることにしています。
飼育員の森滝丈也さんは「どのような種類の菌なのか、胃の中でどんな作用が働いていたのか、より詳しく調べたい。グソクムシを飼育しているほかの水族館とも協力して、食べない謎を解明していきたい」と話しています。

[関連ニュース]
k10015994341000.html

[関連ニュース]

  自動検索

このページの先頭へ