□鎌倉五山(格付け順)の覚え方     ◇C
[ゴロ]超圏遠(けんえん)で/「受(じゅ)上智」は/妙
(建長寺(けんちようじ)・円覚寺(えんがくじ))(寿福寺(じゆふくじ)・浄智寺(じようちじ))(浄妙寺(じようみようじ))
[句意]合格圏が超遠い、すなわち合格可能性がまったく低いのに、受上智、すなわち上智大を受験するのは妙だ、という担任コメントの句。なお鎌倉五山一位の建長寺から五位の浄妙寺まで寺格順に並べている。「超圏」は「建長」の倒置ゴロです。なお「圏超遠で」というゴロも可能です。東海林は「超」は句頭につける方が皆さんの語法としては普通だと思ってこうしていますが、お好みで。
[ポイント]
1.鎌倉五山は上位から建長寺・円覚寺・寿福寺・浄智寺・浄妙寺である。
[解説]
1.鎌倉五山とは、鎌倉にある臨済宗の五大官寺。鎌倉時代末期、北条氏が鎌倉中心の五山制を決めたが、室町時代にはいり足利義満が制度化。
2.建長寺は、鎌倉五山第1位。1253(建長5)年北条時頼が創建、開山は蘭溪道隆。
3.円覚寺は、鎌倉五山第2位。1282年北条時宗が創建、開山は無学祖元。
4.寿福寺は、鎌倉五山第3位。1200年北条政子が創建。開山は栄西。
5.浄智寺は、鎌倉五山第4位。1283年ころ創建。
6.浄妙寺は、鎌倉五山第5位。1188年創建。
7.権力者の保護を受けた五山派に対し、より自由な活動を求めて民間布教に努めた禅宗諸派を林下(りんか)という。五山を叢林(そうりん)と呼んだのに対し、叢林下の意味でこの名がある。曹洞宗系では永平寺・総持寺(そうじじ)、臨済宗系では大徳寺・妙心寺などが有力。
〈2013早大・国際教養:「下線部d五山の制度に対し、権力者の保護を敢えて求めずに、自由な布教活動を行った禅宗諸宗派を総称して何と呼ぶか。漢字二字で答えなさい。(答:林下)2014/ 2/24挿入〉
〈2013/11/8「建長寺」を京都五山の「建仁寺」と区別するため[ゴロ]の先頭に「超」を加えた〉