それは、少しずれた世界線の物語 (ESSM)
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ヤバイ、初期艦である、 うちの叢雲改がチート過ぎる。

潜水艦を2発で轟沈させたよこの子!?

…しまかぜ…知らない子ですね…
…新しいミサイル護衛艦ですか?

episode.2です
いよいよ、本作の肝、弓弦世界線からの完全なる離脱、新たなる分離世界線(かのうせい)が誕生します

…ふふっ。いよいよ戦場(いくさば)ね。…



episode.2「やられたら…」

科学技術省大阪支庁千里地上施設D棟
ISSRS(軌道配備型全地球IS活動監視システム)管制室

ここは12基のISSRP(軌道配備型IS活動監視プラット
ホーム)を使い24時間体制で地球上のすべてのISの監視を行っている
オペレーターたちも、管理官達も絶句していた。
一つは、領空内未確認ISの侵入及び本土攻撃を許した点、もう一つは、今さっき起きたイギリス代表候補生の失言だ。
時間を30分ほどさかのぼる
























side: ichika
そして長い二時間目が終わった。時間的には1時間程度だったが一夏には24時間にも感じた。

「ちょっとよろしくて?」
「は?」

また箒かと思ったが声や口調が全く違った。突っ伏していた顔を上げると目の前には若干ロールがかかった金髪の高貴な女子が偉そうに立っていた。

「聞いてますの?」

「あ、ああ……聞いてるけど何か用でも?」
万国共通、話しかける=何らかの用がある。と言う方程式が思考の海に浮かぶ

「まぁ!何ですの、そのお返事は?私に話し掛けられる だけでも光栄なのですからそれに相応しい態度というの もあるんではないかしら?」

プライドが高いのが話し方や雰囲気で分かる。
見た目からでもどこかの良いところの御令嬢と窺える。
一夏はこういう類の人間は苦手だった。

「君は誰かまず知らないんだが」

するとますます一夏を見下すように言葉を続けた。

「まあ!このセシリア・オルコットご存知無いと?イギリス代表候補生にして入試4位のこの私をですか!?」

あ、セシリアって言うのかと一夏は初めて名前を知った 。だいたい、そっちはこっちの名前を知っているかも知れないが、全校生徒の名前…いや新1年生全員の名前だけでもを覚えていたら天才レベルだろう。とも思った。

「あ、一つ聞いてもいいか?」

「……下々の要求に応えるのも貴族の勤めですわ。よろしくて」

ノブレス・オブリージュとか言うやつか、確か直訳は (高貴さは義務を強制する)

「代表候補生って?」

周辺にいたクラスメート数人がずっこけた。一夏は何があったのか分からず周りを見回した。

「あなた、本気でおっしゃいますの!?」
いや、驚くところなの?!

「ああ、しらん」

「信じられませんわ…………極東の島国というのは予想以上に未開の土地なのかしら……」

頭痛に悩まされるようにセシリアはこめかみを人差し指で押さえながら信じられないと何度も呟いた。

「で、代表候補生ってのは何だ?」
「国家代ひょ「国家代表の予備、所謂使い捨てコンタクトみたいなものだよ」」
「技術開発のための生け贄とも言えるわ」

この説明は、御坂秋葉と遊佐雪乃がしている。

「なんですの!折角私が説明を、と言うか使い捨てコンタクトとか生け贄ではありませんわ!!」

「「…………だって、現実だし……」」

秋葉と雪乃はぷいとそっぽを向いた。
更々セシリアと話す気は無いらしい。
馬鹿にされたと思いセシリアは憤慨したようだ。

ただ、秋葉と雪乃の説明は的を射ている気がする、千冬姉は国家代表だった、と言うことはそこの控えの人、野球で言えばベンチと言えばいいかもしれない。
…いや、よく考えて見れば、ただ(こっかだいひょうこうほせい)と聞けばわからないが、国家代表候補生となればなんとなく理解できる気がする。

「っ〜〜〜!!」
「あ、おい、落ちつ」
「落ち着いてますわ!!」

こっちは、落ち着いてなかった。
結局宥めるのに時間を割かれセシリアの説明を全く聞くことができなかった。

三時間目が始まった。 この時間は山田先生ではなく我が姉織斑先生が教壇に立っていた。

「授業の前にクラス代表を決めなくてはならない。誰か立候補か推薦はあるか?」


クラス代表とはいわゆるクラスの委員長的な存在で、対抗戦の他にも生徒会の会議等にも出席するものだ。


「はい、織斑君を推薦します」
「私も彼を薦めます」
「織斑君が一番相応しいと思います」_
「えっ!?」

思わぬ声に一夏は驚く。 一夏は周りの生徒の中でもISの知識がまともに入っていない。それなのにクラス代表になれば他のクラスや生徒会にいい恥さらしだ。

「自薦他薦は問わない。他にいないなら織斑で決まりになる」
「ち、ちょっと待っ…じゃあ俺は、御坂を…御坂秋葉を推薦する!!」
「他薦された場合拒否権は無い。分かってるな、だが、御坂はだめだ、そうだよな、御坂」
「はい、政府の規定がありまして…」
「だいたい、貴方、「自分がやられて嫌なことは人にやっては行けません」って習わなかったかしら?」

一夏は反論しようとしたが千冬と秋葉と雪乃に一蹴された。

「待ってください!納得できませんわ!!」

セシリアが立ち上がって千冬に抗議した。

「男で黄色人種がクラス代表だなんて恥もいいところですわ!このセシリア・オルコットにそのような屈辱を一年間味わえとおっしゃるのですか!?」

セシリアは女尊男卑だか白豪…じゃなかった白人至上主義が崩れるのがよほど許せないのか必死で訴える。周囲のクラスメートはポカンとその主張を見ている。

「実力から行けば私がクラス代表になるのが必然的ですわ。それに物珍しいからという不誠実な理由でこんな野蛮な極東の猿にされては困ります!!いいですか?クラス代表は実力トップである私がなるべきですわ!!」

セシリアの主張は更にエスカレートし、それに比例するように一夏の怒りも込み上げてくる。 そしてセシリアは一夏の怒りの導火線に火を点けた。

「大体文化の面に於いても後進的な国で暮らさなければならないこと自体、私にとって耐え難い苦つ」

「イギリスだって大して自慢無いだろ。世界一不味い料理で何年征しているんだよ」

一夏は言ってからしまったと気づいた。しかし時遅くセシリアは先程より怒りが激しく顔を真っ赤にしていた。

御坂と遊佐が、更にセシリアに追い撃ちをかけるように火に油を注いだ 。



side:Akiha

一言で言おう。"雪乃がキレた"
「五月蝿い、たかが4位ぐらいで調子に乗るな!!」
あいつはある一線を…
…『論理爆撃機(ロジックボマー)』の異名を持つ雪乃をフル稼働させてしまった。
まして、ここんとこ残務処理やら研究の目処をつける事で徹夜が重なり、ストレスがたまっている状態の雪乃にだ。

自業自得とはいえ…南無

「なっ!!」
雪乃が突撃するならばこちらも正論のピンポイント攻撃で支援しよう。
「織斑先生、セシリアさんはさぞ自信がおありの様ですから、入試順位を開示してみたら、いかがでしょう」
「そうか、1位は遊佐雪乃、2位御坂秋葉、3位更識簪、4位セシリア・オルコットだ、上位3名は量産機での結果だ。」

高コスト・高スペックのワンオフ機である「専用機」に対し、低コスト・低スペックの汎用機である「量産機」に(あくまでも順位上は)負ける…

…まあ、まずPRSM合同開発の第3世代先行量産型(The3rdMSIP)機「閃光(ISF-5) block 1C(英語名:Lightning III block.1C)」に、所詮、最後期とはいえ第2世代「ラファール」じゃ拮抗できないだろうが…

「なっ!!」
「まあ、あそこまで大見得を切って1位じゃなかったのかしら」
「だいたい、ユーロトンネルの難所って、某国の建設会社は投げ出して、その4位さん曰く野蛮な国の建設会社と重電メーカーのTBMが掘ってなかったっけ?」

「秋葉、そういう事はもっと高等な頭脳な人間じゃないと理解できないはずよ。現実を直視できなくて、アナクロチックな人種・性別差別思考に染まった野蛮人にはね。いくら世界で唯一と言うわけではないけど、国際共同開発第3世代量産機の実戦配備していたり、次世代機のトライアルを行っていたとしてもね…と言うか、貴方がた現実を見れば?。人種差別とか、国家の威信だか知らないけれど、ISの代頭による軍縮のせいで、第三世界や民兵・宗教・テロ組織にまで、装甲車・対空ミサイル・NBC…大量破壊兵器が行き渡り、地域間紛争の激化や増加・国際テロの増加・テロ組織の巨大化が起きて。防衛省の「国際テロと地域紛争白書」・米国国防総省の報告書によると、昨今の3年間の間で、国際治安維持部隊の派遣地域は15倍・犠牲者の積算はすでに20万人オーダー、このままだと、今後5年間でさらに15万…20年で90万。さらにテロの犠牲者も増加の一途をたどり50年後の積算は200万…世界は貴女達の様な人達のせいでこの有り様なんですが?」
…うわぁ、毒舌…
……それも正論だから、反論できない。
2015年の白騎士事件以後、世界の軍事バランスは一変したといっていい、日米露印等のPRSM各国はいまだに空母や潜水艦・戦闘機・哨戒機等の建造・開発を続けているが、欧州各国にいたっては、陸海空の既存兵器のほとんどをISにより代替し、核兵器の運搬手段すらもISにしてしまうと言うある意味トチ狂った考えをしている。

「ねえ、雪乃、本庁から通信が来てるんだけどさ…」

「いいよ、秋葉、この記録の提出なら、人種差別国家の候補生が降ろされるだけなんだから」

まるでこれが普通であるかのようにつらつらと告げた。 流石に周囲のクラスメートも危険・困惑と感じざわつきはじめた。

「あ、貴方達!!私の祖国を侮辱するのですか!?」

「…お宅が先だし……………」
「…それが現実よ……………」

私と雪乃は再びそっぽを向いて無視する。
完全にセシリアの堪忍袋の緒が切れた。

「決闘ですわ!こうなった以上正々堂々と決着を付けますわ!!」

「それは、グレートブリテン及び北アイルランド連合王国代表候補生セシリア・オルコットが同国政府の意思を代表して日本国政府への宣戦布告をしたと解釈してよいのかしら?」

先程、SUPERBIRD回線で連絡を受けた、あの事象のことだ。だが、まだこの札をきるには、早かった。敵の抵抗を最小限にするなら無言の奇襲捕縛の方が効果的だからだ。

「雪乃!!」

「先ほど、日本国主権空域(にほんりょうくう)イギリス空軍(RAF)所属のISが侵犯、神奈川県小田原市を奇襲攻撃しました。織斑先生、NHK付きますか?」
「ちょっと待て」
教室前面の空中投影ディスプレイにNHK総合の国家非常事態特別放送が映る。

小浜「…ええ、そういうことになります。繰り返します、先ほど10時18分ごろ、イギリス空軍所属のISサイレント・ゼフィルスが我が国の領空を侵犯、海上自衛隊第一艦隊の迎撃を抜け、第一航空艦隊のミサイル駆逐艦むらさめを攻撃後、神奈川県小田原市庁舎付近を長距離高出力レーザーによって攻撃。尚、現時点での死傷者は、2400人以上にのぼり、今後も増える見込みです。この事態を受け、政府は関東甲信越及び東海地方に特別非常事態宣言を発令していましたが、先ほど10時44分に第2種警戒宣言に移行しました。」

記者「市街地・民間人への無差別奇襲攻撃ですが、報復攻撃をお考えで?」

小浜「ええ、その辺は、繭川防衛大臣に」
総理と防衛大臣が交代する

繭川「防衛大臣の繭川です、まず今回、犠牲となりました皆様のご冥福をお祈りします、また、防衛大臣として、敵機の領空侵犯を許した点について深くお詫び申し上げます。
報復攻撃に関しましては、軍機の為申し上げられませんが、先ほど、10時26分に海上自衛隊に対し特3命令、連合艦隊の編成を命じました。また、航空自衛隊戦略群・海上自衛隊潜水艦隊に対し、非常態勢2を、また10時36分に全自衛隊に対し、デフコン1を発令いたしました。なお、現在、航空自衛隊戦略群は75式戦略爆撃機による非常パトロール体制に突入しています。私からは、以上です」

防衛大臣と科学技術省長官が入れ替わる。
親船「科学技術省長官の親船です。まず、IS学園に在籍する、イギリス代表候補生への対応ですが、ISを使った、テロ等の可能性が考えられますので、ISを接収。その後、捕縛と言う扱いになります。次に、国内の通信各社・JAXAにイギリス向けHi-Amateras・Amateras-Linksの停止を命令しました。最後に、IS学園に貸与しているコアの即時接収、尚、候補生の捕縛は科学技術省出向の候補生と防衛省の協力候補生に命令しました。」

Side Yukino
…Ziggurat-S2展開スタンバイ…
命令(ミッション)は当該目標の捕縛及び専用ISの無力化、念のためZiggurat-S2とMP7を展開準備、特殊手錠はポケットの中…
『秋葉、コールスタート 『3…2…1…0』』
『『Access』』
Ziggurat-S2のカーボンアクチュエーターとマイクロスラスターの補助を受けて、超高速で移動…本当は、象限移動を使った方が楽なんだけれど…一緒に展開したMP7A1Jを対象者の頭に触れさせ、二人で言う。
「「セシリア・オルコット、貴方を有事関連法により、拘束します!!」」
人前でのZigrat-S2の着用は、いくら自らの生命を守るためとはいえ、かなり恥ずかしい。特に秋葉の前では…
放心状態の対象者に特殊な注射器から捕縛用麻酔薬を注射する、この麻酔薬はナノマシン入りなので、効果時間が可変かつ、脳に微弱な電流を流し平衡感覚を錯乱させることによる行動阻害作用もあるため、汎用性に富むらしい。
…まあ、脳にかける負荷などについては秋葉の専門分野だから、あとで聞いとこう。…





side Akiha

ファーストが言葉を発した。
「おい!!、何もそこまでしなくても、いいだろう!!」
それは普通の人からすればそうだ

「ならば、我が国を奇襲・無差別攻撃したことを、水に流せと?。科学技術省は、白騎士事件の二の舞を絶対に起こしたくないだけですよ。貴方もいい加減理想だけじゃ何にもならない事を知りなさい、と言うか貴方、大人になりなさい。それじゃあただの駄々っ子ですよ…秋葉…ヘリは?」
雪乃が答える
「後3分、途中、空中給油で私たちはHQへ、更識二尉も同行」
ガラッとドアが開く、そこには、完全装備の更識二尉がいた。
「お久しぶりです、御坂二尉・遊佐二尉」
「「お久しぶり、更識二尉」」
クラス中が騒然とした空気になる。そりゃそうだ、こっちは技本の最新鋭個人装備「Zigrat-S2」あっちは88式鉄帽・防弾チョッキ弐型改Ⅱ・10式小銃…まあ、普通見ないわな。
「では、行きますか…ああ、最先任は、遊佐二尉で」……
織斑千冬が声を発する。
「…待て…」
「何か?」雪乃が答える。
「ここは、何処だかわかっているのか?」
「ええ、科学技術省関東エリア特殊技術局の管理地域ですが?、特別非常事態宣言発令時には、特別非常事態法に基づきここの法的権限は全て剥奪されますが?」
「最先任、行きますよ。人殺し(テロリスト)には、なに言っても無駄ですから。」








ランデブーポイントに指定されたIS学園警備棟の屋上に出ると、すでに上空ではMV-1Bがロータ角度を垂直にしてVTOL着陸体制に入っていた。
速すぎないか、と思うが、これはある意味当然でもある。

世界で2番目の実用ティルトローター機であるMV-1Bの最高速は630km/h、第二次世界大戦期の戦闘機に匹敵する速度だ。厚木基地から、さほど遠くないIS学園だ。すぐつくのが当然でもある。

業務は、MV-1Bでターゲットを厚木まで護送して、そのまま三鷹CPに直行…その後は未定だ。 Ziggurat-S2のHMDに表示したTVは、総理の会見を流している。

「…我が国は英国からの宣戦布告無しの卑怯な無差別攻撃を受けました、しかし、和平に望みをかけ英国に最後通喋を送りましたが、期限である10時55分までに納得の得られる回答が得られませんでした。よって、日本標準時10時55分に今上陛下のご承認の元、「総理大臣命令3351」を発令。敵地に対する積極的攻撃を含む自衛戦争の開始を宣言いたします。それに伴い、日本標準時2022年4月11日11時ちょうどを持って有事宣言を発令いたします。…なお、11時15分より今上陛下の会見が行われます。」

…そう言えば、雪乃に聞いてみる。
「ねえ、これ(Ziggurat-S2)、いつ脱ぐ?」
「えっ?!、ここで?………まあ、秋葉がそう言うのが好きなら…」
…おいちょっと待て雪乃、何を勘違いしているんだ、何で前のファスナーを下ろそうとしているんだ…
「いつ、 Zigguratを脱げと言った?」
すると、雪乃は猫の様な目で(いやぶっちゃけ、Ziggurat-S2着けてる時点で猫にしか見えんが)見つめてながら言った。
「だって、いつ、Zigguratを脱ぐって…」
やはり、そうとったか
「あのねえ、いつ、制服に着替えようかって意味だったんだけど…と言うか、なぜ今脱ぐ?!」
すると、雪乃は顔を真っ赤にさせ、そっぽ向きながら言った。
「だって、「いつ 脱ぐ(やる) のって言ったから、今でしょ!!」…って岡部さんが…(と言うか、秋葉がこうでもしないと気づきそうにないし)」
…私はこの時、初めて上司に殺意がわいた。…



同時刻
大西洋某所
海上自衛隊第2潜水艦隊所属
伊900型攻撃型原子力潜水艦「伊-912」
「連合艦隊司令部より特1暗号電、入電、「ニイタカヤマノボレ1055(「1055を基準とし、各艦は先程送ったスケジュールを元に作戦行動を開始せよ」意の略暗号)」

「指定の目標に巡航誘導弾を発射せよ。なお、弾頭はハイパーサーモリバック。繰り返す、指定の目標に巡航誘導弾を発射せよ。弾頭はハイパーサーモリバック弾。繰り返す、弾頭はハイパーサーモリバック」

「本艦の菊花の指定は、 ポーツマス・クライド・デヴォンポートの各海軍基地に2発づつ、その後は退避しつつ、プリンス・オブ・ウェールズを基幹とする英国海軍空母機動部隊を捜索、これを撃滅する」

「しかし、艦長、何の因果ですかねえ、まさか我々の師である英国海軍を攻撃をせにゃならんとは。」

「砲雷長、仕方がないのだ、我々は軍人だ、私情等は挟めない、いや挟んじゃいけないのさ。それに、我が自衛隊の理念とは何だ」

「我が国の国土と独立・安寧並びに国民の生命及び財産を防衛し、これを犯そうとするものを殲滅する…なるほど…」

「そうだ、既に我が国は英国から卑怯かつISなどという姑息な兵器によって奇襲攻撃され、多数の死傷者が出ている。だが、陸さんが出動して救援に行き、第1航空艦隊(1航艦)第2航空艦隊(2航艦)も出動し本土防衛にあたっている。だから、日本の矛たる私達はなんとしても英国の我が国に対する侵略能力を打ち砕かなければならないのだ、やられたらやり返す、「「10倍返しだ!!」」」


同時刻
鹿児島県種子島宇宙センター

「本日予定されていました、イプシロンロケット36号・総合陸域観測衛星「あじさい28号(CIO-28)」の打ち上げは特別非常事態宣言が発令された影響で2時間遅れの日本標準時14時46分に実施されます。何かご質問は…そこの毎月さん」

「毎月新聞の佐藤です、特別非常事態宣言の発令が遅延理由でその他のトラブルは無いと言うことでしょうか」

「はい、特別非常事態宣言の発令にともない、最終点検作業に遅延が生じておりまして、現在のところそれ以外の重大なトラブルは発生しておりません。」

「ありがとうございました。」

「その他は…ありませんようでしたら、これにて会見を終了させていただきます。」





阿賀野さん来てー、

もうね、武蔵は諦めたから、阿賀野さん来てー

2013/12/09
episode.3は12月14日には入稿予定。
現在、鋭意校正作業中でし。
なお、英国フルボッコはまだまだ続きますし、秋葉が物語の伏線の一部を暴露(といっても匂わせるだけ)します。
EP3入稿後すぐ(といっても1日はかかる)に、Ep3までの武器設定資料・一部用語説明掲載予定


アンケートは回答が一件しかなかったので、10件くるまで延長。
活動報告専用ページまでお願いします。

誤字脱字等ありましたら感想欄にお寄せいただけると幸いです


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