□借上・問丸などの覚え方(鎌倉時代の経済6件) ◇C
[ゴロ]牛馬載せ/川沿いの/菓子屋にも泊まる
(牛馬耕・年貢銭納)(為替(かわせ))(借上(かしあげ)・二毛作・問丸(といまる))
[句意]牛馬を載(の)せて行き川沿いのお菓子屋さんにも泊まるよ、というやや意味不明の句。「載せ」は「銭納」の倒置ゴロです。
[ポイント]
1.鎌倉時代の高利貸しを借上、運送業者を問丸といい、二毛作および年貢の銭納や手形決済の為替がはじまった。
[解説]
1.鎌倉時代に、遠隔地との商業取引も盛行し、交通の要地には、商品の中継と委託販売や運送を業とする問(問丸)が発達した。
2.遠隔地間の取引には、金銭の輸送を手形で代用する為替が使われ、金融機関としては高利貸業者の借上も多くあらわれた。
3.鎌倉時代、荘園の一部では年貢の銭納もおこってきた。
4.室町時代では借上は土倉(どそう)、問丸は問屋(といや)と呼ばれるようになった。
5.蒙古襲来の前後から、農業の発展もみられた。畿内や西日本一帯では麦を裏作とする二毛作が普及していった。
6.蒙古襲来の前後から、鉄製の農具や牛馬を利用した農耕も広がっていった。
〈2013早大・法:「問)蒙古襲来前後の日本の状況として正しいものを2つ選び、マーク解答用紙の該当記号をマークしなさい。5択の1文→(い 御家人は貨幣経済に対応できずに窮乏していたが、荘園の年貢の銭納はまだ行われていなかった。)(答:×)」〉
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