□八色の姓(やくさのかばね)の覚え方 ◇B
[ゴロ]老婆心からの/毎朝(まひあさ)の/つくねを/忌(い)み嫌(きら)う
(684年)(真人(まひと)・朝臣(あそん))(宿禰(すくね)・忌寸(いみき))
[句意]老婆心、つまり過剰な思いやりと思われる、毎朝(食卓に)出るつくねを忌み嫌う、という句。「つくね」はイワシや鶏肉をすりつぶして団子状にした食べ物。「毎朝」はゴロのため[mahiasaマヒアサ]と読んでほしい。
[ポイント]
1.八色の姓で実際に賜姓があったのは、上位から真人・朝臣・宿禰・忌寸の4姓。
[解説]
1.八色の姓は684年、天武天皇が制定した8ランクの姓。天皇家への忠誠の厚い氏を優遇し、天皇家への権力掌握をはかった新氏姓制度。
2.真人は、最高位の姓(かばね)。継体天皇の近親とそれ以降の天皇・皇子の子孫に与えられた。
3.朝臣は、従来からあった、臣、連などの姓の上位に新設した姓。主に壬申の乱で功績のあった臣の姓をもつ氏族に与えられた。
4.宿禰は、大伴氏、佐伯氏など主に連(むらじ)姓を持つ神別氏族(祖先が神だとされる氏族の総称)に与えられた。
5.忌寸は、直(あたえ)姓の国造や、渡来人系の氏族に与えられた。
〈2012早大・人間科学八色の姓のうち、最上階の姓は何か。(ア真人 イ宿禰 ウ連 エ朝臣 オ忌寸)(答:ア真人)〉
〈2013立命館・文法済営などA方式:「八色の姓……のなかで、旧姓を「公」と称していた皇親氏族に与えられ、第一位の姓として定められた姓は何か。」(答:真人)〉
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