□摂政・関白のはじめ ◇A
[ゴロ]折檻(せっかん)は/乳房(ちぶさ)の基(もと)つね
(摂政・関白)(良房・基経)
[句意](その)折檻は、乳房の基を抓(つね)るもの(だった)、という句。ちょっと刺激的だけど非常に良くできていると著者自画自賛の句。かーるく考えてほしい。「乳房」を「良房」のゴロとするのはやや無理があるが、覚えてしまえば何の疑問もなく関連づけられると思う。
[ポイント]
1.摂政は藤原良房、関白は藤原基経にはじまる。
[解説]
1.良房は、幼少の清和天皇にかわり事実上の摂政に就任、応天門事件を機に正式に摂政となった。
2.基経は陽成天皇を廃し、高齢の光孝天皇を擁立して事実上の関白に就任、宇多天皇即位直後の阿衡(あこう)事件をへて、正式に関白へ就任。
〈2012立教大・全学部:「藤原氏( ホ )の藤原冬嗣の子、藤原〈 き 〉は、858年、臣下として初めて摂政の任をつとめ」(4択答:ホ北家・き良房)〉