2014年3月14日14時26分
STAP(スタップ)細胞論文の不正疑惑について、理化学研究所は14日、東京都内で会見し、調査委員会の中間報告を公表した。STAP細胞の論文画像に不自然な点があるとの指摘のうち2点について「不適切な点はあったが不正とは認められない」とした。一方、STAP細胞の万能性を示す画像の一部が小保方晴子ユニットリーダーの博士論文から流用されたと指摘されている問題では、データの比較などから同じものと判断せざるをえない、と断定した。
小保方さんら著者は「混乱をもたらしていることにおわび申し上げます。論文を取り下げる可能性についても検討しています」との談話を出した。
中間報告は、別々の実験で撮影されたはずの胎盤の写真が酷似していた点など2点について、「悪意は認められない」などとして不正はないとした。実験手法について説明した記述が別の論文からの盗用ではないかと指摘されている点では、「何らかの方法でコピーしたもの」と認めた。ただし、小保方さんは調査に対し「引用(の記載)を忘れた」と説明しているという。この点も含めた不正かどうかの判断については調査が続いており、結論が出たらすぐに報告するとした。
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