理化学研究所は11日、新万能細胞「STAP(スタップ)細胞」の作製に関する論文を取り下げるかどうか検討中であることを明らかにした。
前日10日には論文の共同執筆者の1人である山梨大学の若山照彦教授が、研究に「決定的なミス」があるとして、1月下旬に英科学誌ネイチャーに掲載された2本の論文の撤回を筆頭著者である理研の小保方晴子ユニットリーダーに求めたことを明らかにした。
若山教授はウォール・ストリート・ジャーナルの取材に対し、電子メールで「もうここまで決定的なミスがでたら、信頼性がありません」と述べた。
ただ、別の共同執筆者であるチャールズ・バカンティ米ハーバード大教授は研究を擁護している。バカンティ氏は10日、インタビューの中で「(論文には)いくらか誤りもあったが、結論には影響がない」とし、「私が持っている情報に基づけば、これらの論文は取り下げなければならない理由は見当たらない」と述べた。
バカンティ氏は共同執筆者の1人が撤回を求めたと聞いて驚いたと話した。
バカンティ氏は10日、小保方氏と話したことを明らかにし、小保方氏も自身の研究内容を固守していると述べた。バカンティ氏は「これほど重要な論文が仲間からの圧力の結果、取り下げられるとなれば、とても悲しいことだ。データや結論が誠実で確かなものであるだけになおさらだ」と述べた。
ネイチャーの広報担当者はこの件について調査中であると述べ、それ以上のコメントは避けた。理研は、小保方氏を取材に応じさせることはできないとしている。小保方氏には10日に取材申し込みの電子メールを送ったが返信はなかった。
小保方氏の研究を支持するバカンティ氏は「重要な手順に正確に従い、細心の注意を払えば、(STAP細胞の)作製はかなり容易だと確信している」と述べた。
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