TLS に新たな欠陥:被害者になりすますことが可能に~研究者が暴いた、暗号化プロトコルを騙す方法――及び、それを修復する方法(The Register)

2014年3月14日(金) 08時30分
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オンラインバンキングやオンラインショッピング、その他の慎重を要する接続を暗号化し、盗聴を阻止するために利用されている暗号化プロトコル TLS に対する新しいマンインザミドル攻撃を、セキュリティ研究者たちが開発した。

この「Triple Handshake」と呼ばれる攻撃は、特定の条件下において、「安全性の高い接続方法でサーバに接続するユーザー」の身元を確かめるのに不可欠な確認作業の裏をかくことができる。

言い換えるなら、悪質なシステムがユーザーのログイン認証情報(この場合はクライアント証明書)を傍受することにより、それと同じ認証情報を許可するあらゆるサーバで犠牲者になりすますことが可能となる。

この新たな欠陥は、フランス国立情報学自動制御研究所(INRIA)のセキュリティ研究者たちによって発見されたもので、この業界にいる彼らがこれまでの仕事から描き出した…

※本記事は有料版メールマガジンに全文を掲載しました

© The Register.


(翻訳:フリーライター 江添佳代子
《ScanNetSecurity》

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