俳優の宇津井健(うつい・けん)さんが14日午後6時5分、慢性呼吸不全のため死去した。82歳だった。肺気腫を患い、約1年前から名古屋の自宅で療養していた。53年にデビューし、二枚目俳優として活躍。TBS系「ザ・ガードマン」「赤いシリーズ」などで人気を集めた。宇津井さんの意向で、通夜・告別式は近親者のみの密葬で執り行われ、後日、お別れの会が開かれる。
石井ふく子さん(ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」プロデューサー)「昨年の12月にお会いしたのが最後でした。通院はされていましたが、スポーティーな格好で颯爽とされていて、療養中という印象はありませんでした。その後も時々、電話でお話をしました。『また渡る世間は鬼ばかりをやる時までには元気になりますから』という宇津井さんに、『何言っているんですか、もう元気じゃないですか』と返しましたが、結局それが最後の電話になってしまいました。ここ2、3日のうちにお悪くなられたようです。藤岡琢也さんの後に大吉役を快く引き受けていただいたとき、初めて会う5人姉妹から『お父さん、おかえりなさい』と声をかけられて、緊張がほぐれた時の宇津井さんの表情がとても印象的で今でも忘れられません。私の心の中には宇津井さんの笑顔がしっかりと残っています。『残念』なんていう言葉は通り越しています」
[2014/3/15-06:02 スポーツ報知]