5e70 (cache) 小保方氏問題 理研4時間会見詳報 「未熟であったと反省の言葉を述べている」小保方氏動向に回答 - Infoseek ニュース

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会見の前に世間を騒がしたことに対し謝罪する野依良治・理化学研究所理事長ら=14日午後、東京・八丁堀(宮川浩和撮影)(産経新聞)

小保方氏問題 理研4時間会見詳報 「未熟であったと反省の言葉を述べている」小保方氏動向に回答- 産経新聞(2014年3月14日20時53分)

 《理化学研究所などが発表した新型万能細胞「STAP(スタップ)細胞」。当初は万能細胞を簡単に作る革新的な成果として称賛されたが、筆頭著者の小保方(おぼかた)晴子・理研研究ユニットリーダーらが執筆した論文に不自然な点があることが次々に判明し、理研は14日、論文の疑義に関する調査の中間報告会見を行った》

 《会見に出席するのは、平成13年にノーベル化学賞を受賞した野依良治理事長ら理研の幹部だ。会場となった東京・八丁堀にあるビルの会議室には、200人を超える報道陣が詰めかけた》

 《当初、会見は午後2時からとアナウンスされていたが、この時間になってやっと資料配布の準備が始まった。集まった報道陣に資料が行き渡ったところで、後方の扉から会見に出席するメンバーが硬い表情で入場。そのままひな壇に用意されたいすに腰を下ろした。そこに、注目された小保方氏の姿はない》

 《ひな壇に並んだのは、向かって左から、竹市雅俊発生・再生科学総合研究センター長、川合真紀理事(研究担当)、野依理事長、米倉実理事(コンプライアンス担当)、石井俊輔調査委員会委員長の5人だ》

 《午後2時7分、会見が始まった。最初に野依理事長らが起立する》

 野依氏「まずは、このたび理研の研究者が発表したSTAP細胞の研究論文に疑義があったことについて、世間の多くの皆さまにご迷惑、そしてご心配をおかけしたことをおわび申しあげます」

 《深々と頭を下げて謝罪する野依氏ら。カメラのフラッシュが激しくたかれるなか、野依氏らは10秒ほど頭を下げた》

 野依氏「これから詳細については順次説明させていただきますので、どうかお聞きいただきたいと思います」

 《着席すると、石井氏が、調査を行った6点の問題について説明を始めた》

 《石井氏の説明のポイントは、6点のうち2点は不正には当たらずと判断し、残り4点は継続して調査する、というもの。残り4点のうち、小保方氏の博士論文の画像が流用されたとの指摘については、同一の実験から得られたデータと判断せざるを得ないとした》

 《石井氏の説明を受けて、川合氏が今後の方針について説明する》

 川合氏「今後とも慎重に調査を継続して、できるだけ速やかに最終的な調査結果を報告し、理研としての説明責任を果たして参ります。最終的な調査報告で仮に不正が認められた場合には、厳正に対処していく所存でございます」

 「これまで確認できた事実から、科学者としての倫理に違反する振る舞いが多々あったことは事実。倫理観を再確認せざるを得ないことは誠に残念に思うと同時に、研究倫理の欠如は見逃せない。早急に理研の倫理風土を改めるべくアクションを起こして参ります」

 《さらに、小保方氏が所属する発生・再生科学総合研究センター長の竹市氏が続けた》

 竹市氏「本論文を速やかに撤回し、研究をやり直すことが最も重要であると私は判断し、論文の撤回を著者に勧めました。ただし、責任著者の合意を得た上で撤回についての最終判断はネイチャー誌に任されております。誠に遺憾であります。私どもは、今回の出来事を教訓として、これまで以上に研究の実施、論文の作成等における倫理観の育成、適正な情報管理をおこなうための心構えを再確認し、再びこのような自体が起こらないよう最善を尽くして参ります」

 《会見開始から約30分後、理研側の説明や釈明が一通り終わると、集まった報道各社からの質問が受け付けられた。最初に記者から飛び出した質問は、渦中の小保方氏に関するものだった》

 記者「小保方さんは今、どこで何をしているのか。今回の件については故意であったのか、(意図的ではない単純な)ミスだったのか」

 川合氏「小保方は現在神戸におります。本人は掲載した画像が間違いであったということを調査委員会の方に報告しています。本人のコメントはそれで一貫しております。未熟であったということについては非常に反省の言葉を述べているということです」

 竹市氏「故意か単純な間違いかという点については、調査委員会でも色々なデータ、関連する人のヒアリングをおこなって客観的に判断したいと思います」

 記者「本人が公の前に出て話すのは、いつになるのか」

 川合氏「調査の最終報告書が出来上がり、皆さまに公表する時期が適切な時期と考えています」

 記者「あとどのくらいかかるか」

 竹市氏「調査が終了することが大前提であるが、調査委員会では非常にスピーディーにやろうとしています。一方で、データを取り寄せて解析することがある程度の時間がかかるということはご理解ください」

 《問題発覚後、当初は「研究成果自体は揺るがないと考えている」との見解を示してきた理研。記者からは、中間報告を受けた理研としての見解を改めて求める質問が上がった》

 記者「不正の疑いが多いから、調査が継続中になっているのか。理研としての主張はSTAPはまだあるという主張なのか」

 石井氏「諸々のデータを集めて関係者のヒアリングをしないと判定できません。これまでの結果、完全に捏造(ねつぞう)であるということはまだないと言うのが現状です」

 竹市氏「私の見解は第三者による検証を待つしか、科学的な答えはできないと思います」 

 記者「理研の立場としては、STAP細胞を作成することに成功したという事実は揺るがないという主張のままなのか」

 竹市氏「理研がそういうことを主張することはありません」

 《問題発覚後の「研究成果は揺るがない」との主張から、一転する説明が飛び出した。すかさず、この点について、同じ記者が別の角度から質問を繰り返したのだが…》

 記者「共著者の山梨大学の若山照彦教授は、実験する際に使ったSTAP細胞は小保方さんに渡されたものを使って実験をしていたということだが、受け取っていた細胞自体が本物かどうか疑念を抱いているように感じた。このことについて、小保方さんはどのように説明しているのか」

 竹市氏「私は、その点は著者間の問題ですので、回答はできません」

 記者「STAP細胞の存在疑義についてはどう判断しているか」

 石井氏「調査委員会は不正があったかどうか判定するということがミッションなので、STAPがあったかどうかについては調査委員会の範囲を大きく超えてしまう。むしろサイエンスコミュニティーで決着をつける必要があるものだと思っています」

 《STAP細胞の存在について、理研は会見で、このような説明に終始。明確な回答を避け続けた》

 《続いて質問があったのが、理研の論文の審査体制だ》

 記者「ネイチャーのような権威のある雑誌で論文を発表をする際の、理研の論文のチェック体制はどうなっているのか」

 川合氏「理研では、所属長の許可を得て論文を投稿したりするシステムになっています。科学者であるのでシステマチックに全部をチェックするかどうかはケース・バイ・ケースであると認識しています。著者本人は書いてある全部について責任を持てることが倫理的な責任であると思っています。(今回は)不注意というにはあまりにも多いミスリードがあったので、理研としては全員にきちんと徹底した教育をするつもりです」

 記者「チェック体制がずさんだったとは言い切れないということか」

 川合氏「システムとしてのチェック体制がずさんであったとは言い切れません。科学であるので、科学の発想の自由度を担保しないと新しい科学は生まれてきません。自由度を保つ一方で間違いがないようにという両者のバランスを取ることが重要だと思います」

 《実は野依氏は今回の会見への出席予定はなかった。急遽会見に出席することが決まった理由も質問に上がった》

 記者「出席者は理事長がいることが聞いていなかった。理事長自身が会見に出席される思いに至ったのはなぜか」

 野依氏「最も大事な会見だろうということで、出ることにしました」

 記者「理研のスタンスとして、STAP細胞が作成できることには確信があるという報道がある。理事長は、STAP細胞とSTAP幹細胞の存在について確信はあるのか」

 《野依氏は、いったんマイクを持ったものの、すぐ竹市氏にマイクを渡した》

 竹市氏「科学の世界においては確信をどうもつかも問題。証拠が完全であると判断されれば、その発見者は確信を持つことになります」

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