18番を終えキャディーらと握手をする藤本麻子=土佐CCで
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◇ヨコハマタイヤ・プロギア<第1日>
▽14日、高知県香南市・土佐CC(6232ヤード、パー72)▽晴れ、気温11・9度、風速7・1メートル▽賞金総額8000万円、優勝1440万円▽108選手(うちアマ4人)▽観衆1936人
藤本麻子(23)=富士通=が4バーディー、1ボギーの69をマーク。福田真未(21)=えん、韓国の宋ボベ(28)と並び、3アンダーで首位発進した。中学時代まではスキー選手としてオリンピックを夢見ていたという藤本。今はゴルフで日本代表となるべく、まずはツアー通算2勝目を目指す。
藤本がゴルフを始めたのは小学4年、10歳の時。実はそれよりずっと前、4歳のころからスキーをやっていた。「モーグルでオリンピックに出たいと思ってました。中学1年のころには上村愛子さんに教えてもらったこともあるんです」という。
この日はモーグル会場にも負けない寒風が吹く中、傾斜のきついコースをリズムよく滑り…いや、回りきった。2番パー3で10メートルのバーディーパットを決めたのを皮切りに、7番で4メートル、9番で7メートル、11番で3メートルを決めた。昨年のこの大会以来、1年ぶりの首位発進だ。
「パッティングがうまくいった。風はコロコロ変わるし、グリーンも難しい。でも、やりがいがありますよね」。2011年11月の伊藤園レディスでの初V以来、もう2年半も優勝から遠ざかっているだけに、発言は慎重。だが「今年の目標は春先にまず1勝すること。それにはもっと強い気持ちでチャンスをものにしないと。今週、佐伯三貴さんに『1勝しかできてないってことは気持ちが弱いんだ』と教えてもらった」という。
ソチ五輪は海外合宿中であまり観戦できなかったが「浅田真央さん、あの状況で自分の力をすべて出し切るというのは、スポーツ選手として本当に尊敬します。すごく刺激を受けました」。ゴルフもリオデジャネイロ五輪から正式種目になる。だから「今はもちろん、ゴルフでオリンピック代表になりたい。強化選手枠に入ってない現状は、すごく悔しい」という。
リオまであと2年。まずは代表となるための実績作り。その足掛かりにすべく、2勝目を取りにいく。 (月橋文美)
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