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【大リーグ】松坂、先発5番手へまた前進 3イニング2/3で4奪三振 差別騒動に大人の対応2014年3月15日 紙面から ◇オープン戦 メッツ7−5ナショナルズ先発5番手へ、さらに前進した。メッツの松坂大輔投手(33)は13日、フロリダ州ビエラでのナショナルズ戦に先発し、3イニング2/3を3安打1失点、4奪三振と好投。先発5番手の座に向け、きっちりと結果を出した。数日前に寝違えた影響で、途中からセットポジジョンでの投球を強いられたが、違和感を感じさせなかった。グラウンド外ではワーセン投手コーチの差別発言騒動にも巻き込まれたが、松坂は「掘り返すつもりはない」とサラリ。周囲の動きにも動じず、復活へ確実に近づいている。 先発ローテ入りが、さらに現実味を帯びてきた。松坂は1回こそ先頭打者に右翼線二塁打を許し、1死三塁から内野ゴロで1失点したが、そこからは仕事きっちり。4回は若き大砲ハーパーを変化球で空振り三振に仕留めるなど4回途中までに4三振を奪い、1失点のみで切り抜けた。 「(失点を)最小限に抑えられた。内容も結果も大事だが、どっちかといえば結果が重要」。共同電などによれば、先発5番手の座を争う背番号16は、ホッとした表情で語った。 ここまでOP戦3試合は、いずれも無四球だ。直球は全盛期より10キロ以上遅い140キロ台前半だが、制球は以前と比べれば段違い。「思っている以上に使える球なのかな」という110キロ台のスローカーブも効果的に織り交ぜ、「今はカウントを悪くしても、四球を怖がって真ん中に投げることはない。コースを狙って投げていける」と自信をのぞかせた。 数日前に寝違え、途中からセットポジションで投げたという。「ふりかぶるとしんどかったので、途中からセットにした。シーズン中も疲れがたまると起きること。そういう意味では、いい練習になった」。マウンドでさすがの適応力を発揮する一方、グラウンド外のトラブルでも大人の対応力を見せた。 二人三脚で投球フォーム改善に努めてきたワーセン投手コーチが、松坂のカトラー通訳を「チャイナマン」と中国人の蔑称で呼んだと報じられた一件。一部米メディアが騒ぎ立てたが、松坂は「みんな間違いはあるし、ダン(同コーチ)も謝った。深く掘り下げるつもりも、付け加えるコメントもない」といなした。 先発5番手を争うのはラナンとメヒア。コリンズ監督は松坂とラナンを有力候補と語っていたが、11日にラナンを中継ぎで起用する構想を示唆。現時点では松坂がレースの先頭に立っているのは間違いない。 指揮官はこの日、「緩急があって、ラスト2回は素晴らしかった」とあらためて評価し、OP戦もあと2試合登板させる意向を示した。「ここから、もうちょっとだけ良くなればいい」と松坂。あと2度のアピールで、“怪物”復活の舞台を必ず射止めてみせる。 PR情報
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