前回登板で中日打線を相手に5イニング無失点の楽天・則本、きょうの「新人王対決」でも好投して開幕投手の座を確実にできるか
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オープン戦8連勝中の楽天は14日、静岡・草薙で全体練習を行い、2年連続の開幕投手を狙う則本昂大投手(23)は登板前日の調整で15日のヤクルト戦の先発マウンドに備えた。
「5イニングぐらいは投げると思うので、四球だけは出さないようにしたいですね」。順調な仕上がりを見せる2年目右腕の表情は風格に満ちていた。そして「小川と投げ合うので頑張ります!」と昨季の新人王対決に闘志を燃やした。
勝たなければいけない相手は、チーム内にもいる。過熱を極める開幕投手争い。ライバルとなるルーキー松井裕(桐光学園)がオープン戦3試合で12イニング無失点を継続すれば、前日には昨秋の日本シリーズMVPの美馬も立候補。絶対エースの田中が抜け、不安視されていた先発陣は刺激を与えあい、好投の連鎖を生み出してきた。
ただ、大本命が則本という事実は揺るぎない。昨季15勝を挙げてパ新人王に輝き、『2年目のジンクス』が懸念された今年も、オープン戦2試合で8イニング無失点。文句をつけようのない仕上がりを見せている。
3月28日の西武との開幕戦まで、残る登板機会は2度。ただ、来週末のナゴヤドーム3連戦は調整登板になる見通しで、実質的には15日が開幕投手に向けた最終ハードルになる。ライアンとの投げ合いを制し、2年連続の名誉を大きく引き寄せる。
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