15日の楽天戦で急きょ先発することになり、キャッチボールするヤクルト・小川=静岡・草薙総合運動公園陸上競技場で(竹村和佳子撮影)
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昨年のセパ新人王対決が実現だ。13日の試合が雨で流れ、15日の楽天戦に回ったヤクルト・小川泰弘投手(23)は、当初中継ぎの予定だったが、この日静岡・草薙球場入りしてから先発に変更になった。相手が楽天・則本と聞き「楽しみ。同い年として特別な思いがある。刺激が多いと思う」と、ますます力が入ったようだ。
昨季はオープン戦も含め1度も投げ合う機会はなかったが、今オフは新人王をはじめお互い表彰式ラッシュで、顔を合わせることが多かった。リーグが違うため単純比較はできないが、最多勝&最高勝率の2冠を取った16勝(4敗)と勝率8割だけでなく、登板数、完投・完封数、奪三振数、防御率とほぼすべての数字で小川が則本を上回った。だが、チーム成績はヤクルトが最下位で楽天は日本一。表彰式の時は、自分にないポストシーズンでの経験について聞いたりもしたという。
「彼はこれからも絶対活躍していくと思うし、自分も負けずにチームを引っ張る存在になりたい。投球自体はベンチから見たことがなかったので勉強したい」と、良きライバルとして切磋琢磨(せっさたくま)していくつもりだ。
また、開幕投手に任命されてから初めての登板にもなる。中継ぎで3イニングから先発で5、6イニングに予定が変わったことは「頭で投げる方がいいだろうという判断。長く投げさせたかった」と高津投手コーチ。小川自身も「先発の方がより実戦を想定して投げられる。(楽天は)打線も強いので、ファーストストライクをどう取るか、持ち玉をどう制球して打者を抑えるか。やれることをしっかりやりたい」と腕ぶしていた。 (竹村和佳子)
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