福岡県田川市の総務課が時間外勤務の多い市職員10人のリストを作った際、同課の職員の順位を入れ替えて市議会に提出したと市が14日、発表した。職員に模範を示す立場にある同課の職員が5人もトップ10入りしてしまい、「ふさわしくない」と思ったと説明しているという。

 発表によると、同課が市議会総務文教委員会に提出する文書を作成した際、担当の課長補佐が2人の部下に指示し、同課職員がトップ10の下位に2人だけ入ったとする虚偽の文書を作り、同委員会に報告したという。

 松岡博文副市長らが事実経過を同委員会に報告して謝罪。市は今後、改めて事実関係を調べて処分を検討するという。(大矢雅弘)