正しいコース滑って遅れ バイアスロン女子抗議へ3月14日 23時15分
ソチパラリンピック、バイアスロン女子12.5キロ、立って滑るクラスのレースで、多くの選手が間違ったコースを滑ったため、運営側が正しいコースを滑った出来島桃子選手などに、その分だけ余計にコースを滑らせる措置を取り、途中までトップを滑っていた出来島選手は7位入賞になりました。
日本代表選手団は、IPC=国際パラリンピック委員会に対して正式に抗議するということです。
このレースは1周2.5キロのコースを5周する間に射撃を4回行う設定で、日本からは出来島選手1人が出場しました。
レースは1周目に多くの選手たちがコースの分岐点を誤って、別の長いコースに進み、正しいコースをとった出来島選手は、4回目の射撃を終えるまでトップにつけていました。
日本チームによりますと、これに気付いた運営側が「公平を期す」として、正しいコースを滑っていた出来島選手に対し、最後の周回で間違った選手たちが滑った別のコースを滑らせる措置をとりました。
この結果、ウクライナの選手がトップになり、出来島選手は7位となりました。
これについて日本チームは「もともと正しいコースを滑っていた選手に誤ったコースを滑らせるのはおかしい」として運営側に抗議し、協議の結果、確定結果として発表されました。
これを受けて日本代表選手団は、IPC=国際パラリンピック委員会に対して正式に抗議するということです。
出来島選手は射撃が好調で、4回ともミス無しでレースを進めていました。
レースを終えた出来島選手は「コースが行けなくなっていたので、どっちですかと聞いて、左と言ってもらって、コースどおりに進んだ。射撃も全部当たって、スキーもしっかり滑れた。自分としてはやれることはやった」と話しました。
日本代表チームの荒井秀樹監督は、「2番手、3番手の選手とのタイム差を見ながらレースを展開していたのに、4周目で突然長い距離を滑れという指示は、全く理解できないし、正しいコースを滑った出来島選手には何の落ち度もないはずだ。役員がどのコースを滑るのかも知らなかったり、間違ったコースを滑った選手をショートカットさせたり、混乱した競技運営が行われている」と厳しい表情で話していました。
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