-
kilk recordsの奮闘から見る、音楽レーベルの未来
妄想系アーティストが集い、ライブハウスの運営まで手掛ける異端レーベル
-
演劇は最も危険な芸術である 三浦基インタビュー
ジャーナリズム、メディアの原点? ドストエフスキー『悪霊』に挑戦
-
野宮真貴&湯山玲子と行く『ザ・ビューティフル』展
美を追究する21世紀の紳士淑女へ。イギリスで起こった美の革命を追う
-
石橋英子×前野健太 素晴らしいポップミュージックとはなにか?
二人にしか作れない歌をたずさえて、合理化されたポップスに柔らかく牙をむく
-
過激な表現に潜む、この世への愛情『工藤哲巳回顧展』
「気持ち悪い」だけじゃない。今こそちゃんと見ておきたいグロな世界
-
『クリエイターのヒミツ基地』
Volume31 佃弘樹(アーティスト、グラフィックデザイナー)
-
三島由紀夫が本当になりたかったのは劇作家? 『金閣寺』の世界
演劇界に収まりきらなかった三島作品を宮本亜門演出、柳楽優弥主演で再演
-
モーニングはみだし3兄弟@CINRA出張所
みんな何でそんなに真面目なのかなぁ? 写真家・ホンマタカシが伝えるへうげ心
-
自分の世界って何だろう? 領域を考え直す『さわひらき展』
ロンドンを拠点に活躍する日本人アーティストが空間にこだわった大規模展
-
この時代に「謎のカセットテープ」を配布するTAMTAMとは?
音楽専門誌の年間ベスト企画にも選出された「ダブバンド」の快進撃始まる
-
あの人の音楽が生まれる部屋
Vol.6 弓木英梨乃 若くして才能を開花したシンガーがKIRINJIに加入するまで
-
コンプレックス文化論 第八回「遅刻」
其の三 ソラミミスト・安齋肇インタビュー「締め切りよりも、仲間を大切にしよう」
-
映画監督「ジム・ジャームッシュ」が描き続けるもの
ハリウッドから距離をおきつつ世界に名を轟かせた男が新作に託した映画の未来
-
若き表現者達が歩んだ未知の世界 大谷能生と行く『実験工房展』
岡本太郎、瀧口修造の薫陶を受け、武満徹らが在籍した総合芸術グループの軌跡
-
坂本龍一が想像する、新しい時代のアート、環境、ライフ
先進的なメディアアートセンターYCAMで、意識を拡張する作品を展示
-
Coccoインタビュー 生きるために見つけたいくつかの方法
希有な「うた」の才能を持つCoccoはなぜ今、演劇の道へと進むのか?
-
『攻殻機動隊ARISE O.S.T.』 CORNELIUSインタビュー
坂本慎太郎や青葉市子と作られた、映画館で聴かれるべきサウンドの真骨頂
-
批評家・佐々木敦が驚いた、CAPSULEの実験的なアプローチ
CAPSULEの新たな挑戦を、中田ヤスタカに一目置く希代の批評家が名推理
-
音楽に感情を取り戻すために DAFT PUNKインタビュー
常に時代の一歩先を歩んできた二人が、遂に時代とかみ合った新作の是非を問う
kilk recordsの奮闘から見る、音楽レーベルの未来
- 文:金子厚武
- (2014/03/13)
音楽業界が変化を続け、レコードレーベルの存在意義が問い直されている中、昨年5月にライブハウス「ヒソミネ」をオープンし、今年に入ってからはレーベルに所属するアーティストの楽曲の定額聴き放題サービスをスタートするなど、さまざまなチャレンジを続けているkilk records。もちろん、「新しい音楽との出会い」を大事にするレーベルだけに、3月12日にはAJYSYTZ(アイシッツ)とarai tasukuというまったく違ったタイプの二組を同時にデビューさせるなど、リリース自体も活発だ。主宰者である森大地や、AJYSYTZのメンバーの証言も交えながら、レーベルが提示する新しい価値観をいくつかのトピックを立てて検証することは、そのまま現在の音楽業界を検証することにもつながった。
(メイン画像:ヒソミネ会場風景(撮影:ameshiba))
kilk records(きるくれこーど)
森大地が主宰する。「精神に溶け込む、人生を変えてしまうほどの音楽との出会い。」を掲げ、オルタナティブロック、ポストロック、エレクトロニカ、テクノ、サイケデリック、プログレッシブ、フォーク、アヴァンギャルド、アンビエント、ヒップホップ、ブレイクコア、インダストリアル、ジャズ、クラシカル、民族音楽……。ジャンルを問わず、「独創性」にこだわった魂を震わせるような音を発信するレーベル。2013年5月にはさいたま市の宮原にライブスペース「ヒソミネ」をオープン。2014年3月にarai tasuku『Sin of Children』、AJYSYTZ(アイシッツ)『Unknown Nostalgia』の二組を同時リリース。
kilk records
hisomine(ヒソミネ)埼玉県大宮・宮原のライブハウス
日本の音楽史を変えるのは、アーティスト脳を持った経営者かもしれない。
「精神に溶け込む、人生を変えてしまうほどの音楽との出会い」をテーマに掲げ、2010年11月に設立されたkilk records。主宰の森大地は自らフロントマンを務める6人組Aureoleの活動と並行して、楽器屋の店員からトラックの運転手に至るまで、様々な仕事をこなしてきたが、あくまでバンドを中心とした生活を送る中で、レーベルの立ち上げを決意した。
森:日本には、自分の好きな音楽が根付く土壌がないと思ったんですよね。たとえばポストロックとかエレクトロニカと呼ばれる音楽の中でも、ごく一部の人は有名になったりしますけど、もうちょっと内向的で、精神的な音楽を作っている人たちがビッグヒットするような土壌はまだないと思うんです。「自分の好きなものを、少人数にでも聴いてもらえればいい」という考え方もいいと思いますが、僕はもっと大勢の人に広めていきたくて、大げさに言えば、日本の音楽史を変えたいぐらいの思いもあって。そのためには自分でやっちゃうしかないと思ったんですよね。
インターネットの発達、とりわけBandcampの登場によって、アーティストが自ら音源を発売することが以前よりも手軽になり、現代はレーベルの存在意義そのものが問われている時代だと言っていいだろう。そんな中、ここ日本で面白い動きを見せているレーベルをピックアップしてみると、自身がアーティストでありながら、レーベルを運営する、「プレイングマネージャー」の存在が浮かび上がってくる。
2000年代のポストロック~インストブームを牽引し、現在は東京と仙台でショップも運営する残響レコードの河野章宏(te')、CDやアナログのリリースに加え、ディスクレビューなどを掲載するウェブメディアとしても機能しているonly in dreamsの後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)、さらには昨年その人生がドキュメンタリー映画となったPIZZA OF DEATH RECORDSの横山健(Hi-STANDARD)と、既存の企業のシステムとは異なる目線を提示するプレイングマネージャーは、変容を続ける音楽シーンのキーマンとなっている。そして、森は「自分がやって意味のあることしかやりたくない」と語る。
森:もう売れてるバンドや、すでに1~2枚リリースがあって、評価が上がりつつあるバンドは、僕が出す必要はないと考えました。それよりも、土壌がないせいで「売れない」と判断されてしまうようなバンドをリリースすることを、自分のレーベルの使命にしたいと思ったんです。ただ、僕はなるべくアーティスト脳でいようとは思ってます。ビジネス脳になると、僕が「こうはなりたくない」と思ってる老害レコード会社と同じになっちゃうかもしれないので(笑)。初心を忘れないためにも、「バンドを成功させるためにレーベルをやるんだ」っていうのは、常に思ってる部分ではありますね。
金子厚武
1979年生まれ、音楽ライター。ロックを中心に、洋邦・メジャー/インディ問わず、様々な媒体で執筆中。ヨシュアカムバック・AFRICAEMOという二つのバンドで自ら活動もしており、現場でしかわからないインディ・シーンの空気を伝えることに関して、特に重点を置いている。
CINRA.STORE カルチャーセレクトショップ
-
COET - FLAT GAMAGUCHI CLUTCH
¥9,660
京都の老舗がま口職人がつくる美しいクラッチバッグ
-
- OH!SUMO-DOME
¥945
スノードームで繰り広げられるガチンコ大相撲!
-
NEWSED - Re:Acryl pierce box(B)
¥4,800
色んなデザインが楽しめるピアス5種セット
-
nu(エヌユー) - 10年メモ(ネイビー)/ 2014年4月始まり
¥3,150
10年前の今日、何をしていたか覚えていますか?
-
GraphersRock - PCスリーブケース(13インチ用)
¥4,800
大切なハードもカッコ良く保護
-
OCICA - DEERHORN DREAM CATCHER ピアス(赤)
¥5,800
東北のお母さんがてづくりする、海と森のにおいを感じるアクセサリーブランド「OCICA」
-
OCICA - 『OCICA 石巻 牡鹿半島 小さな漁村の物語』
¥1,500
石巻牡鹿半島から発信される復興プロジェクトの歩み
-
阿部芙蓉美 - iPhone5/5Sケース「ぎっしり太郎iPhoneケース」
¥3,675
孤高の女性シンガーのオリジナルグッズ完成
-
mieru record with OTOWA,ふかさくえみ - 紙巻きオルゴール漫画『蒼海ドロップス』
¥3,980
世界も注目! 漫画を組み合わせたオルゴール作品
-
- DIGITAL HARINEZUMI 1st RE BORN
¥21,000
完全復刻! アニエス・ベーも恋した、世界でたった482個のカメラ
-
- メッシュポーチ(ブルー)
¥6,930
アウトドアに持っていきたくなるようなカメラケース
-
- スラッシャーポーチ(ホワイト)
¥5,040
アウトドアに持っていきたくなるようなカメラケース
-
フレデリック - iPhone5/5Sケース「ころころかわるあのころのこころiPhoneケース」
¥2,940
「うちゅうにむちゅう」リリース記念オリジナルグッズ
-
塩川いづみ - iPhone5ケース「青い記憶シリーズ - チェック」
¥3,675
虫の目から見た景色とは
-
COET - FLAT GAMAGUCHI CLUTCH
¥9,660
京都の老舗がま口職人がつくる美しいクラッチバッグ
-
- OH!SUMO-DOME
¥945
スノードームで繰り広げられるガチンコ大相撲!
-
NEWSED - Re:Acryl pierce box(B)
¥4,800
色んなデザインが楽しめるピアス5種セット
-
nu(エヌユー) - 10年メモ(ネイビー)/ 2014年4月始まり
¥3,150
10年前の今日、何をしていたか覚えていますか?
-
GraphersRock - PCスリーブケース(13インチ用)
¥4,800
大切なハードもカッコ良く保護
-
OCICA - DEERHORN DREAM CATCHER ピアス(赤)
¥5,800
東北のお母さんがてづくりする、海と森のにおいを感じるアクセサリーブランド「OCICA」
-
OCICA - 『OCICA 石巻 牡鹿半島 小さな漁村の物語』
¥1,500
石巻牡鹿半島から発信される復興プロジェクトの歩み
-
阿部芙蓉美 - iPhone5/5Sケース「ぎっしり太郎iPhoneケース」
¥3,675
孤高の女性シンガーのオリジナルグッズ完成
-
mieru record with OTOWA,ふかさくえみ - 紙巻きオルゴール漫画『蒼海ドロップス』
¥3,980
世界も注目! 漫画を組み合わせたオルゴール作品
-
- DIGITAL HARINEZUMI 1st RE BORN
¥21,000
完全復刻! アニエス・ベーも恋した、世界でたった482個のカメラ
-
- メッシュポーチ(ブルー)
¥6,930
アウトドアに持っていきたくなるようなカメラケース
-
- スラッシャーポーチ(ホワイト)
¥5,040
アウトドアに持っていきたくなるようなカメラケース
-
フレデリック - iPhone5/5Sケース「ころころかわるあのころのこころiPhoneケース」
¥2,940
「うちゅうにむちゅう」リリース記念オリジナルグッズ
-
塩川いづみ - iPhone5ケース「青い記憶シリーズ - チェック」
¥3,675
虫の目から見た景色とは