新しい万能細胞「STAP(スタップ)細胞」を発表した理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーが3年前、早稲田大に提出した博士論文の画像が、バイオ企業のホームページ(HP)の画像と酷似していることが13日分かった。博士論文の別の画像は、STAP細胞がさまざまな細胞に変わる能力を持つことを示す証拠として発表論文に流用された疑いが指摘されている。
今回流用の疑いが浮上したのは、骨髄に由来するマウスの細胞が神経や筋肉、肝臓の細胞になったとする実験結果の画像。肝細胞の画像が、コスモ・バイオ(東京都)がHPで紹介している製品「肝細胞培養キット」の画像と酷似していた。
博士論文の審査員には、STAP細胞論文の共著者で米ハーバード大のチャールズ・バカンティ教授らが含まれていた。博士論文では他にも、米国立衛生研究所(NIH)の文書と一部が酷似していたほか、参考文献のリストと本文が一致しないなど問題点が多く指摘されており、早大が調査を進めている。
[時事通信社]
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