レイシズムを監視する市民の会 連帯JPでは、差別的横断幕 “JAPANESE ONLY” を出したサポーターおよびこれを放置した浦和レッドダイヤモンズ株式会社に対する断固たる処置を求めて署名を開始いたしました。
本件の署名は、公益社団法人日本プロサッカーリーグに届けます。
→署名サイトはこちら
2014.3.9に行われたJリーグ 浦和レッズ対サガン鳥栖戦において、スタジアムコンコースのゲートにて、”JAPANESE ONLY”という差別的な横断幕が掲示されました。
これを問題視した浦和レッズのサポーターが、浦和レッズの運営に対して、この差別的な横断幕の撤去を求めたところ、本来であれば内容に鑑みて即時撤去するようなものであったのにも関わらず「サポーターがつくったものだから」という理由で、そのまま放置し、試合終了後まで掲示を続けさせました。
そればかりか、これを撮影しようとした抗議者に対して「問題になるから」と写真撮影を拒もうとしました。この事実の隠ぺいめいた発表をしたクラブ側は、公式サイトにて、あたかもすぐに撤去したかのような発表をなし、これが事実と違うとネット上で非難を浴びると、試合終了後まで掲示したことを伏せたまま、時間だけを書いた訂正に近い発表をしました。
そのうえで、「差別的意図があれば処置をする」としています。
本件は、李忠成選手の移籍に絡んだ心ない人種・民族差別であることは明らかであり、不特定の人間が出入りするゲートに書かれた”JAPANESE ONLY”は、まったく言い逃れができないほど明確に「日本人以外お断り」を示す言葉です。
現在まで、「人種差別的な意図であれば対処する」というJリーグ村井チェアマンの発言が報じられていますが、この言葉が「日本人だけでがんばる」「日本語だけ」などという意味をもつという解釈だとサポーターならびにクラブチームが言い逃れる可能性が高いと危惧しております。
歴史の中で”WHITE ONLY”がどのような意味をもつか、また心ない日本の施設で”JAPANESE ONLY”と書かれているとき、どのような意味をもつか。ましてや多数の人間がそこをくぐって通るゲートにそれがあれば、いくら英語が不得手の人でもたやすくその差別的な意図を理解できるものです。
浦和レッズでは、これまで李忠成選手に対するブーイングや、日の丸に「日本人」と記載した横断幕がピッチに掲げられるなど、陰湿で悪質な差別的な行為もなされています。
つきまして、浦和レッズのサポーターおよびクラブチームのこの隠ぺい行為も含めて、差別的行為に対して、厳正な処置をJリーグに求めます。