科学「感動で全身が震えた」 新型万能細胞「STAP」 若山照彦・山梨大教授に聞く+(2/2ページ)(2014.2.17 08:07

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「感動で全身が震えた」 新型万能細胞「STAP」 若山照彦・山梨大教授に聞く

2014.2.17 08:07 (2/2ページ)先端技術
STAP細胞の研究を振り返る若山照彦・山梨大教授=甲府市

STAP細胞の研究を振り返る若山照彦・山梨大教授=甲府市

 --引き受けた理由は

 「できるはずがないと思ったが、無理だと思うことを実現して常識を超えたい気持ちがなければ、新しい偉大な成果は絶対に生まれない。成功すればハーバード大に勝つことにもなると思った」

 --研究の役割分担は

 「小保方さんは、毒素を与えたり栄養を不足させたり、さまざまな刺激でSTAP細胞を作った。私はそれをマウスの受精卵に注入して胎児を育てた。細胞は紫外線を当てると緑色に光るよう加工してあり、万能性があれば全身の細胞に分化して体中が光るはずだった」

 --うまくいったのか

 「数え切れないほど失敗を繰り返した。もう駄目かと思ったときは何度もあったが、小保方さんは絶対に諦めなかった。人一倍の知識と勉強量を武器に失敗の原因と次の作戦を考え、条件を変えて夜通し実験を繰り返し、新たな細胞を作り続けていた。必ず成功させたいという気持ちが伝わってきた」

 --弱酸性溶液に細胞を浸すことが決め手になった

 「23年11月、今日も失敗だろうと思いながらマウスの胎児に紫外線を当てると、全身が緑色に光った。あり得ないことが目の前で起き、口も利けないほど2人で驚いた。感動で全身に震えがきた。小保方さんも泣きながら喜んでいた。並外れて粘り強い小保方さんでなければ、成し遂げられなかっただろう」

 --今後の期待は

 「世界中の研究者がSTAP細胞の研究を進めてくる。彼女に掛かる重圧も大きいと思う。実験のしすぎで体を壊さないようにしてほしいが、世界を相手にした競争でトップを走り続けてほしい」

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小保方晴子さん

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