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2013年7月 1日 (月)

在日コリアン

朴一『「在日コリアン」ってなんでんねん?』(講談社)を読んでみました。あまり大声では言えませんが,かなりxenophobia的な要素が強い私であり,西洋はいいけど,東アジアはちょっとね,というような感覚がどうしても捨てきれない日本人です。もちろん個人レベルでは,むしろ台湾人は好きな人ばかりですし,西洋人のなかでもイギリスなどアングロサクソンは好きではないというようなところもあります。そこで韓国です。ヨーロッパ人からすると,日本と韓国なんてほとんど同じで違いがわからなくて,どうして仲が悪いのか理解できないというところでしょう。歴史的には,日本と韓国はなんだかんだ言ってライバルであり友人であり,ときには先生であり生徒であり,という関係です。私個人の韓国に対する感情は難しいところで,食べ物は口に合わないし,幼い頃から,何となく母親の韓国嫌いの感覚をひきずっているし,韓流ブームに顔をしかめながらも,でもKARA は好きで朝鮮人参も好きというところです。でもハングルを見ると,あまりハッピーな感じはしません。とはいえ,いまは親しい在日の友人がいるので,そこで改めて,自分たちの周りにいる在日コリアンについて,ちょっと勉強してみようと思い,Amazonのレビューでは批判が強いものの,テレビで見たことのある著名人の本を読んでみました。
 これを大学教授が書いた啓蒙書であるという観点から読むと,ちょっとどうかなとも思います。ただ,在日コリアン差別についての裁判闘争の歴史の叙述部分は,個人的には興味深かったです。外国人だけれど,日本社会にもはやどっぷり染まっている人たち。そんなに日本がイヤなら帰れよと言われながら,いまさら帰るところがないなかで,どうしても日本人と同じ扱いを受けたければ帰化しろなんて言われ続けて,ちょっと意固地に,でも強かに生きている人たちのことは,もっと理解してもいいのかなと思いました。どうあっても日本人にすごく好かれることがないという環境下で生きていくのは辛いのだろうと思います。そういう人たちについて,司法や行政がどういう対応をしてきたのかは,本書で書かれたとおりだとすると,かなり可愛そうだなとも思います。
 私が住んでいた兵庫県西宮市は,在日の人が多いところです。JR西宮駅の近くは,私が幼いころは朝鮮人の部落がありました。震災後は姿がなくなったのですが,被災したのでしょうか。
 一方で,本書には,ややエモーショナルな日本批判もあるし,日本における在日の存在意義を強調している点などは,あまり共感されないでしょうね。でも私は,在日コリアンの本音をここまで素直にはっきりと伝えてくれていることについては,かえって日本人として有り難いとも思うのです。妙に日本人に迎合していないところは,日本人に反感をもたれるかもしれませんが,これでいいのです。この著者と友達にはなりたくないですが。   ☆☆☆


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