群馬・桐生小6いじめ自殺:学校側に450万円賠償命じる

毎日新聞 2014年03月14日 11時58分(最終更新 03月14日 15時13分)

 群馬県桐生市で当時小学6年だった上村明子さん(当時12歳)が2010年10月に自殺したのは学校側がいじめを放置したためとして、両親が市と県を相手取り計3200万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が14日、前橋地裁(原道子裁判長)であった。原裁判長は原告の請求を一部認め、市・県側に450万円の支払いを命じた。

 判決で原裁判長は「継続的で頻繁な悪口、給食時の仲間外れ、校外学習日における執拗(しつよう)な非難といじめを受けていた」などと認めた。また、明子さんについて「孤立感や絶望感を解消することができない無力さを感じていた」とし、「自死を図ることによって訴えようとして突発的に自殺を図った」などと指摘。学校の安全配慮義務違反を認めたうえで、明子さんの自殺後、市がまとめた調査結果について「真相解明より組織防衛を優先した不十分なもの」と厳しく非難した。

 一方で、明子さんに自殺をほのめかす言動などは一切なかったことから、「いじめ防止義務違反と自死との間に相当因果関係があるということはできない」と、自殺の予見は不可能だったと判断した。

 判決などによると、明子さんは小学4年だった08年に同市立新里東小に転校してきたが、直後からクラスで悪口を言われたり、無視されるなどのいじめを受け、10年10月23日、当時住んでいた自宅で自殺した。

 明子さんの自殺を受け、学校側は全校児童へのアンケートを実施。市教委は同年11月、明子さんへのいじめ自体はあったと認めた。しかし、自殺の直接の原因は特定できないとして市の第三者委員会も11年3月、いじめとの関係を否定する結論を出していた。【田ノ上達也】

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