「きわめて惜別の情を禁じ得ない」。鉄道ファンで知られる自民党の石破茂幹事長は14日の記者会見で、上野と青森を結ぶJR東日本の寝台特急「あけぼの」の同日発での引退を惜しんだ。

 石破氏は昨秋、あけぼの廃止が報じられた際も、自らのブログに「暗澹(あんたん)たる気分。鉄道からどんどんと夢やロマンが消えていってしまう」と書き込んでいた。この日も「受験や親族の結婚、いろんな人生のシーンに寝台列車はいつも登場した。昭和が終わるとの惜別がある」と振り返った。

 一方、秋田県出身の菅義偉官房長官も14日の記者会見で、「私は乗ったことがない。料金も高くて、私にとってはあこがれだった」と残念がった。