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米Appleが2014年3月11日に提供を開始した「iOS 7.1」。
UI(ユーザーインターフェイス)などの改善を中心に車載インターネットの枠組み「CarPlay」などへの対応なども注目を浴びた。
一方で、アプリ開発者から「開発中のアプリのテストができなくなった!?」という困惑の声が発されるなど混乱も。その声に「どうにかしよう」と立ち上がったのがGMOインターネット 代表取締役会長兼社長・グループ代表 熊谷正寿 氏だ。
事の発端は、iOS7.1アップデートにより、開発中のアプリの配布方法に制限が出たことによるもの。
開発者は、開発中のアプリ(AdHoc版と呼ぶ)をテストするために、ケーブルで端末に転送したり、サーバーに配置してインターネット経由で配布(Over the Air=OTA)するのが常。
特に後者のOTAは、チーム全員や関係者に配布するために必須の方法だった。
ところが、iOS7.1をインストール/アップデートした端末からは、SSL証明書を使用したサーバーからでないとダウンロードできない仕様に変更され、それまでのOTAの方法が使えなくなってしまった。
SSL証明書を入手すれば解決するのだが、年額で数万円。しかも書類などの手続で時間がかかるケースも多い。プロジェクトによっては、完全に開発作業が停止してしまったケースもあるようだ。
GMOトップの決断 → 対応まで数時間
そんな開発者の困惑に気がついた熊谷 氏は3月13日、GMOインターネットグループでSSL証明書を発行する業務を行っているGMOグローバルサインの役員を招集。この問題に対応できるプランを策定し、数時間後には「iOSアプリ開発者向けSSLサーバ証明書 無償提供」のページを開設した。
このプランでは、同社が展開する書類手続が不要な「クイック認証SSL」を45日間限定で無償使用できる。このプランは、年額3万4800円から利用できるもので、最短2分でSSL証明書が発行される。
期間限定とはいえ、導入サーバーは無制限で、これにより助けられる開発者は多いと考えられる。関係筋によれば、かなりのペースで利用申し込みが入ってきている模様だ。
【関連URL】
・iOSアプリ開発者向けSSLサーバ証明書 無償提供|SSL・電子証明書ならグローバルサイン
https://jp.globalsign.com/service/ssl/ios7.html
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