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第八話 痛快、GS+麻帆良愚連隊東西南北1

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というわけで、成績は底辺を脱出し成績も改善。

・・・あれぇ、原作はどうするどうするぅ!?w




 

 結局の所、中等部女子校2-Aの夏季休暇課題、俗称「夏休みの友」は、夏休み開始二日後に終わってしまった。

 外の時間でノリノリになってしまった生徒たちが、睡眠時間も使える愛子空間への進出を果たし、狂乱の勢いで終わらせてしまったのだ。

 こう、この手の乗りがスパークした時の2Aは強く、実にはっちゃけ。

 まさに暴走超特急。

 

 付き合いで終わってしまった雪広アヤカも、この勢いには驚き以上の何かを感じていた。

 

 

「と、いうわけで! ヨコえもんプレゼンツ、日本横断旅行随行ツアー決行!!」

「「「「「やったーーーーー!!!」」」」」

 

 

 なぜか八月中に行われる日本縦断除霊旅行に2Aの希望者がついてくるという話になっていた。

 まぁ、移動自体は愛子空間を併用すれば交通費など無きに等しいわけで、各地の名所名産品を予算の許す限り集めるとか息巻いている生徒もいる。

 で、現実的な話、部活や大会参加、個人事情などもあり全員参加というわけではない。

 あと、通過する東京で入れ替わったり東京岳スポット参加したりと自由自在のスケジュールとなっている。

 

「んー、北海道だけはいきたいかなぁ?」

「沖縄、おきなわ!!」

「-本場の地元料理を食べ歩き、とてもうれしいですねー」

 

 とまぁ、良識のあるなしに関わらず、かなりノリノリな各員であったりする。

 

「横島さん、有名仏閣は必ず訪れるんですよね?」

「観光は独自行動、でたのむぞ」

 

 まぁ、各地へ移動する移動費用が出るだけでも大したものなので、文句は出ない。

 

「おっし、まずは予定消化だわ」

 

 この7月中は、GS以外の予定が詰まっている横島。

 いままでの除霊のアフターケアや弟子の修行監督などがあるが、個人的な約束なども結構ある為、かなり密度の高い話になっている。

 

 なかでも、常設コース化した麻帆良サーキットへの招待選手参加は避けがたいものがあり、麻帆良代表選手としての名を高めていた。

 

 ミニ四駆だが。

 

「ミニ四駆っていうのが、ちょっと乙女的な得点で減点」と釘宮円。

「えーっと、その辺の発言権は放棄します」と葉加瀬聡美

 

 ミニ四駆もF1も大して変りはないぞ? と横島。

 

「そういえば、所長はヴィスコンティとレースしたことがあったのだったな?」

 

 にやりと笑うエヴァの一言に、横島は苦笑いで答えた。

 

「幽霊だけどな」

「「「「「えええええええええ!?」」」」」」

 

 F1ファンでなくても知っている、世界的に有名なF1パイロットの名を聞いて周辺全員が驚く。

 というか、いつの間にかいた魔法先生たちも驚きであった。

 

「い、いつ、そんなドリームマッチが!!」

「あー、和美ちゃん。おちついて、な?」

 

 鼻血気味の朝倉を抑えつつ、除霊の仕事で美神が受けたのだが、パイロットシートが余りに暑かったので横島に押し付けたという話をしたところ、「ああ、やっぱりあの人ってそういう人なんだ」と理解が広がったのというのだから個人情報というモノがいかにもれ広がるかが知れる話であろう。

 

「除霊っていうのは、秘匿情報の集まりなんだ。だから赤の他人は連れていけない。まぁ、その移動は関係ないけどな」

 

 そう言いながら、雪之丞に後を頼んだ、とにこやかに手を振って事務所を出た横島。

 

「・・・雪之丞さん、大丈夫なんですの?」

「まぁ、除霊現場にしゃしゃり出てこなければ、大概OKだぞ」

 

 基本、仕事には厳しく臨むが、それ以外は非常に緩い横島。

 ただし、仕事が失敗して被害が出ることも予想しているので、その周辺にも素人はほとんど入れない。

 例外はある。

 しかし基本方針の「素人には怪我をさせない」を堅持し続けている。

 

「んー、雪之丞サン。茶々丸のオカルト兵装実験はイイのカ?」

「茶々丸はうちの所員だからいいんだ」

 

 超の言葉に雪之丞は自信ありげに頷く。

 経理上、一個の個人として扱われており、GS協会でも「意志を持つ一つの魂」として認識されているため、脱税扱いにもならないという懐の深さ。

 非人道的扱いをしているのは麻帆良側なのではないだろうかと超は少し悩んでしまっていた。

 

 

「と、ところで、その、伊達君。ヴィスコンティーの、ラストランというのは・・・」

 

 身を乗り出したガンドルフィーニに雪之丞は「俺はその頃参加してないんで詳しく知らねーンだ」と苦笑い。

 意気消沈の魔法先生たちであったが、リアルに直撃世代な影響で飲み会を開いて詳しい話を聞こうと盛り上がるのであった。

 

「えーっと、お父さん。横島さんって高校生だよね? いいの?」

 

 さすらいのバスケットマン、明石ゆうなの言葉で再び意気消沈の魔法先生たちであった。

 

 

 

 

 

 

 てるみとそのドッペルゲンガーは、非常に良好な関係を維持していた。

 加えて言えば、てるみの成長に合わせて加筆が加えられるそうで、その行為自体に報酬を払おうとしたそうだが、某美術教諭は頑として断ったそうだ。

 

「私の生涯作品よ? 全力にあたるのは当然!!」

 

 じつにはっちゃけ芸術家と言える資質だろう。

 これで美術教師としての収入がなければ、絶対に貧乏一直線となる事だろう。

 まぁ、支える宣言の美術教師ドッペルゲンガーもこちらの素材を気にしているそうなので、早々に破たんすることはないだろうが。

 

 

「横島さん、今日はお時間を作ってもらえてうれしいです」

「ほんとほんと、ロリじゃないっていう割には顔見せてくれるわよね? 狙ってるの?」

「わいは、ろりちゃうんやーーーーー!!!!」

 

 

 幼いころの資質の影響で霊症を受ける少年少女は多く、その解決に協力している影響で、アフターケアの対象が低年齢化しているのは幸か不幸か。

 横島の女好きの方向が高校生以上という噂は広く広まっている関係で、背伸びしたいお年頃の小学生からすると、年上の男性とデート気分を味わえて安全という稀な男として見られていたりする。

 基本、女性に優しく、女の子に優しく、てな人間なので、横島は一応かなり紳士的に対応しているのだが、おませな小学生には弄りやすいお兄さんなわけで。

 加えて言うならば、収入面や将来性で見れば非常に優良物件と見える。

 今のうちに唾の一つでもと考えるあたり、小学生という存在は女性というよりも「おかん」に近い生物なのかもしれない。

 

 

「なぁ、横島さん。私たちもGSできませんかぁ?」

「妖怪とかもできるんでしょ? 私たちもできないかなぁ・・・」

 

 

 と、こんな質問も多い。

 これは豪徳寺てるみばかりの話ではない。

 将来の進路として「GS」は魅力的に映るのだ。

 

 

「あー、まだ自衛官の方が安全だぞ?」

「自衛官って、戦争する人ですよね?」

「うん。あっちは戦争に負けても降伏できるけど、GSが負けたら『死』んじゃうからなぁ」

 

 ぐっと現実味の高い話。

 基本、兵士は国際法で守られた範囲での生存の可能性がある。

 しかし、GSと幽霊の間にはそんなもの存在しない。まさに種族生存本能の叩き合いといえる。

 

「よくホラー映画とかあるだろ? あれって結構まじな部分もあってさ。取殺されたり呪い殺される人って、年間2~300人いるって話だ」

 

 勿論、その呪いのエキスパートと知り合いだったり、呪殺合戦に巻き込まれて豪い事になったこともある経験を話すと、二人して「引き」が入った。

 

「どんな仕事も大変だけど、生き死にがかかわってる仕事は給料も高い。でも、自分が死んだら意味がないしなぁ」

 

 ふたりとも「そうですね」としか言いようがなかった。

 

「色々と考えて、生き死にとか見つめて、それでもGSになりたいって言うなら相談に乗るぞ」

 

 そんな横島の笑みを見て感動しきりのてるみたちであるが、その横島自身がノリと勢いと色香に迷って業界入りしている事実は知らない方がいいだろうことに違いない。

 

 

 

 

 

 

 愛子とタマモをつれて仕事以外で出かけるという事自体が皆無であった影響か、横島は今、そのツケを払わされている。

 夏休みだし水着を買いたいと強請られて。

 まぁ、水着美少女を見られると喜んでいたのもつかの間。

 連れ込まれたのは女性用下着売り場。

 集中する女性の視線に、色々とトラウマレベルの何かを思い出している横島であったが、集中している視線の意味は彼が思う方向ではなかった。

 

「(うわ、横島GSだわ)」

「(連れてる女、グレード高いわねぇ)」

「(うわぁ、まじ!? あのくびれ!!)」

 

 実は横島を通して女の子チェックが入っていたわけだが、横島には変質者を見る強い視線に感じていた。

 やはり過去の経験故の事だろう。

 

「どう、ヨコシマ。けっこういいでしょ、これ」

「よ、よ、横島君。にあう、かな?」

「(だぁぁぁぁぁ!!! 美女と言っても過言じゃない二人の下着姿を見せられるって俺は俺は、なんて幸運なんだぁぁぁぁ!!!」

 

 思わず叫んでしまった横島。

 真っ赤になって嬉しそうにしている二人。

 

「・・・あれ、もしかして、声に出てた、とか?」

「「うん」」

 

 真っ赤な二人から視線をそらして横島も真っ赤になっていたのだが、それを見ていた麻帆良女性たちが異常に燃え上がってしまったのは仕方ないだろう。

 実に初々しい光景であったから。

 

 この後、水着売り場でも同じような騒動を起こし、女好きと自称している割には「初心」であるという認識になったというのだから世の中は面白い。

 

 

 

 

 

 

 除霊実習としての修業はかなり進んでいた。

 

 単独での除霊はまだとして、除霊前段階の準備に関しては十分と言える。

 これは現場見学、というよりもまさに実習方式で経験させた影響であることは間違いなく、その成果も見えやすいモノが選ばれている関係でモチベーションが高く維持されていた。

 新規参入組の古菲や楓が遅れていない事実は恐ろしいものがあったが、終業清掃との相性は悪いらしく、こちらは三段ほど遅れていた。

 

「掃除で一定の霊力を出し続ける。これはいい修行になるアル」

「同じ場所を同じように、というわけでないのが味わい深いでござるな」

 

 まぁ、遅れているからと言って腐っているわけではなく、かなり向上心が高いのは流石だろう。

 

 武術や忍術「忍者ではござらん」・・・の基礎があったおかげか、霊波の放出に適性を見せた二人は、打撃や攻撃に霊波を乗せることを得意としたが、索敵や気配察知は苦手であった。

 これは、運用できる量が少ない状態で身に着けた技能による影響で、一定放出を一定時間行い続けるという方向での修業が出来ていなかったことに由来する。

 逆に横島の場合、攻撃を受けない・見つからない方向へ進化したので、攻撃力が劣っていたが、妙神山での修業の影響で攻撃方向が爆発的な伸びを見せている。

 というか、攻撃が当たらないことには死んでしまうような目に合うので、必死で攻撃を修業したともいえるのだが。

 

「これなら、巡業に全員連れて行けるな」

「まぁ、護符の一つも持たせれば、な」

「エヴァちゃんを連れまわして、麻帆良は大丈夫なの、横島君?」

「あの爺さんも、今までの贖罪じゃっていってるんだから、気にしない方がいいわよ、愛子」

 

 男二人が霊的清掃、女二人が結界維持という奇妙な組み合わせだが、なんとなく似合う四人であった。

 

「ふぅ、何というか、こう、達成感があるんだけど・・・清掃業者のバイトみたい」

 

 実際に経験のあるアスナにとって、霊能を使う使わないの差はあっても感覚的に似ているものがあると感じていた。

 とはいえ、清掃機械を使っていない時点で商売とは言い難いのだが。

 

「アスナぁ、ちゃんと出来とるところと出来てないところが斑や」

「・・・うわぁ、ほんとだ。霊能力ってもっと感覚的だと思ってたんだけど、実際やってみると結果が残りやすいわね」

 

 習いたての霊視で見渡して、自分の担当範囲にむらが多い事に気付いたアスナ。

 

「神楽坂、それは横島所長の独自方針だ。逆にGS修業はもっと内面的な部分が多くてつらく長い」

「そうなの、エヴァちゃん。じゃ、私たちって結構運がいいってことかな?」

「そうですね忠夫さんに教えていただけているってだけで幸運なのでしょう」

 

 実利的な方針の美神事務所で仕事をしていたためか、この手の修業も目で見える形を求めがちな横島。

 特殊な使命感や責任感、背負うものなどがない人間にはハードルが高い霊能修行を「判りやすく」伸ばせるというのは一種の才能だろう。

 この手の霊気を込めるという行為は、危険性が少ないだけではなく実利もあることから周辺から喜ばれるのだ。

 たとえば、小物の強度が上がり、皿やツボなどが割れにくくなるとか、お茶わんや湯飲みが落としても割れないとか。

 事務所の食器はあらかたコーティング済なので、超包子の食器なども修行がてら加工しまくって全く食器が割れないと大いに歓迎されていたりする。

 

 で、次なる目標が那波財閥系のレストラン。

 

 千鶴は困るなぁ、とか思っているのだが、エヴァを筆頭に小技が好きそうな人員が、機会をうかがっていたりする。

 逆に、勉強を教わったお返しに、ということでコノカ・アスナペアによって雪広屋敷の食器の大半が霊的加工されてしまった。

 当初は家人たちに敬遠されていたのだが、石畳の上で落としても割れないマイセンを見せられてからは大歓迎となり、地味に雪広邸の出費軽減と事務所員の修業になっていたりしたのであった。

 

 昼間、事務所に遊びに来た雪広アヤカによってその事実は裏打ちされる。

 

「・・・見たことも聞いたこともない修行ですが、確かに凄いことですわね」

「いんちょにも解るの?」

「霊能、というモノは判りませんけど、この食器が放つ気配が変わりましたわ。これは目利きの範囲ですのよ、アスナさん」

 

 自宅から持ち出したティソーサーを周囲に見せると、おお、とかいう声が響く。

 

「金属たわしとクレンザーで洗っても絵柄に傷の一つも付かないんですもの。正直、霊能修行として全面的に後援したくなりましたわ」

 

 わりと無茶な確かめ方であるが、その威力は高かった。

 というか、事務所に休憩に来ていた魔法先生女子部が燃え上がった。

 

 

「ぜ、ぜひ、私の食器も!!」「あ、あの、数はないけど、高い奴だし修行になるかもぉ!?」「あ、あ、あ、の、うちのツボなんか・・・どう!?」

 

 

 流行に乗り、少しお高い食器を買ってみた女性陣が、無傷に保管できると感づいて身を乗り出し始めたり何だったり。

 さすがに出張修行というのもどうかと、と思ったところで、アヤカと視線が合う。

 

 ・・・ああ、そうか、地方出身者の家なんかに乗り込めば、そういう途中下車もありか、と。

 

「というわけで、八月上旬に日本横断巡業をしますんで、そんときにでもご実家によらせていただくというのはどうでしょう?」

「「「「「ぜ、ぜひぃ!!」」」」」

 

 とりあえず、修行ついでなので一回五千円程度で日中全日で出来る範囲全てという契約を結んだところ、その場で電話を初め、一族総出でお宝を持ち寄れとかいう話になっているのが何とも。

 

 ともあれ、希望者の住所を集計し、縦断工程を検討して・・・

 

「面倒だ、カオスフライヤーでいいだろ?」

「えーっと、愛子と俺、タマモと雪之丞で二台か。ありか?」

「所長、カオスフライヤーとは?」

「ドクターカオスの作ったバイク型空飛ぶ箒だ」

 

 絶句のエヴァンジェリン。

 秘匿された魔法でも魔法の箒は存在するが、いまエヴァが感じている方向性ではなかったはずであった。

 

「・・・なるほど、あとの人員は愛子空間、と」

 

 正直、何でもアリだな、とあきれたエヴァ。

 

「駐機場も愛子空間な」

「もう、何でもアリだな、愛子先生」

 

 感慨のまま愛子を見たエヴァだったが、愛子はニッコリほほ笑んだ。

 

「良いように使われてるわぁ、体を目的に誘われたのかしら、私」

「やめろよ、聞こえが悪すぎだ!」

 

 ともあれ、全員乗車実験をしてみたところ、全く問題がないことがわかり、はやく八月になれとばかりに盛り上がる参加者たちであった。

 

 

 

 

 

 

 さて、チェーン喫茶でのヒトコマ。

 

 某水泳部のホープ事アキラの相談を聞いた柿崎ミサ・釘宮円・椎名桜子は大いに盛り上がっていた。

 男嫌いのせいでナンパ対応もできない小動物のような大型野生獣のアキラが、とつとつと初恋とも言える思いを打ち明けてくれたからだ。

 彼女の男嫌いは何とかしたいという思いがあり、何度も何度も遊びに連れて行くことはあったが、恋愛の芽が出ることはなく、実に残念な結果に落ち着いていたのだ。

 だがしかし、自分達の手を放れていたとは言え恋の花が育っていることを確認できた彼女たちは、チアリーダーたちは、燃えさかる胸の奥の応援魂が熱くなるのを感じていた。

 

 これは、全力で応援したい!!

 

「・・・この気持ち、何だと思う?」

「「「恋いデス!!」」」

 

 間髪入れぬ三人の言葉を聞いて、一瞬虚を突かれたアキラであるが、見る見る真っ赤になりおしぼりに顔を埋めた。

 

「で、でも、横島さんには、タマモさんとか、愛子さんとか、美神さんとか、氷室さんとか・・・」

「「「それでも落ちちゃうのが恋いなのデス!!」」」

 

 相手を理由に恋の炎は消しちゃいけない。

 自分勝手で良い、自分本位で良い。

 相手に気持ちを伝えて、それを選ぶのは相手。

 自分は相手を選択したんだって意志を伝えて初めて始まるのが恋の戦争!!

 

 くわっと力を込めるエロ番長こと柿崎ミサ。

 桜子も円も大いに盛り上げる方向で拍手する。

 

「・・・私が好きでいいのかな?」

「「「いいんデス」」」

 

「・・・こんな大女でもいいのかな?」

「「「いいんデス!!」」」

 

「・・・中学生でもいいのかなぁ?」

 

「「「・・・・・」」」

 

 堅い沈黙が舞い降りた。

 そう、横島忠夫の正義、「高校生以上じゃなければロリ」の鉄則は、未だ破られていないのだから。

 

 

「作戦会議よ、アキラ。少なくともうちのクラスの猛者が横島さんに張り付いていて拒絶されていないって事は、それなりにダメージは通ってるわ」

「そ、そうよね! チヅねえとか楓とか、ほら、いろいろと攻め込むことが可能よ!!」

「あ、そうだ!! 今度の横断旅行に同行したときに、悩殺しちゃおう!」

「「それだぁ!!!」」

 

 真っ赤になったアキラの前で、女子中学生たちのエロ会議が大いに盛り上がっていたのであった。

 刮目せよ、横島忠夫。

 貴様の正義は風前の灯火と決まった!!

 

 

 

 

 

 誘われていた図書館探検部。

 

 最深部へのアタックを成功したチームにいたという事で現場検証に呼ばれていたのだが、当時通ったコースが崩落していることが判明した。

 

「こりゃ、人為的に崩されてるっすね」

「・・・やはり」

 

 検証のために麻帆良祭中に降下したチームが居たのだが、この場所以降の降下ができないことが解ったのだ。

 一応本人たちに見てもらえればと言うことで横島への協力依頼がきていたのだが、今回崩落したルートを通っていることが確定されてしまったというわけであった。

 

「でも、あれっすよ? あんなドラゴンとか、正面対峙したらふつう撤退っすけど?」

「あー、横島GS。君たちは撤退しなかったようだけが?」

「ふつうじゃないっすからね」

「・・・納得だ」

 

 これ以降の深度への降下ができるわけではないので、改めて撤退を決めた図書館探検部であるが、なぜか横島がごそごそしていることに気づいた。

 

「なにしているんだ、横島GS」

「ん?ああ、罠の一つでも仕掛けておかないとムカつくでしょ?」

 

 瞬間、彼らの心は一つになった。

 図書館探検部「罠課」飛躍の瞬間であった。

 

 

 

 

 

 

 作戦会議を越えたアキラであったが、悪いことをしているという気持ちが拭えなかった。

 そう、好きになる気持ちに善悪はない。

 ただ、抜け駆けのような行動はよくないと感じていた。

 だから・・・

 

「ほぉ、大河内。だから私たちにその気持ちを打ち明けておく、というわけか」

 

 なんと、横島事務所女子が集まったところでぶっちゃけたのだ。

 自分の思いを。

 

「はぁ、ゆうきあるなぁ、大河内さん」とため息のアスナ。

「あたしゃ、むりだ」と真っ赤になった千雨。

「すごいアルね、アキラ」と目をきらきらさせた古菲。

「いやはや、その勇気、関心でござるな」と楓。

「アキラ、がんばったなぁ」となでなでコノカ。

「そう、アキラちゃんもなのね?」と千鶴。

 

 正面から受け止め、そして納得していた。

 

「・・・あの、あの、ワタシも、認めてもらいたい、んです」

 

 真っ青になりながら、ふるふる震えながら。

 それでもまっすぐに見つめるその瞳に、エヴァはにっこりほほえんだ。

 

「その心意気や、ヨシ。共に横島の正義を打ち崩そうではないか」

「せやね。横島さんの高校生以下はロリつう誤解を解かんとアカン」

 

 わりと黒い発言のコノカに視線が集まる。

 

「あーコノカ? 一応間違いじゃないんじゃないかしら?」

「あかんあかん、アスナだめだめや。その一歩が踏みこめんあいてを攻めこめんのは実証されてるはずや!」

 

 あまりにも近しい話に胸が痛いアスナであったが、納得のできる話であった。

 

「そうだな。かの源しずなも意識すらされていなかったと言うしな。まずは意識させねばなるまい」

 

 うんうん、とうなずく周囲の中で、千鶴がアキラの肩を抱く。

 

「一緒に横島さんを冥府魔道に引きずり込みましょ?」

 

 アキラは今、自分の選択が正しかったのかどうかについての悩みが持ち上がっていた。

 もしかして、自分は起こしてはいけない騒動の導火線に火を付けたのではないだろうか、と。

 

 

 

 

 もちろん、導火線の先には「横島忠夫の正義」という壁が存在しているのだが、彼女たちの全盛期でどれだけ削れるかが勝負であろう事は間違いない。

 

 

 

 

 

 手紙を受け取った近衛詠春は苦笑いを浮かべていた。

 公式ではないものの、正式なルートでコノカがGS似なる旨の宣言をしていることが関西呪術協会で広まったからだ。

 この反応は二極化している。

 積極的に歓迎しつつ近衛派閥を排斥せんとする動きと、徹底的に反対し近衛閥の失態と攻める者たち。

 まぁ、どちらにしてもコノカの書いた絵図通りに動いているものと知れば、どう動きを変えるかと面白すぎると感じてしまう。

 

 なれない長家業と組織運営に疲れていた矢先の魔法ばれ、そしてGSという表のオカルトへのコノカ流出は秘匿魔法側にとって青天の霹靂だろう。

 というか、近衛詠春にとっても予想外すぎた。

 加えるならば、その流出先が横島忠夫、あの魔神殺しである。

 初めその話を聞いたときには驚いて絶句してしまったほどであった。

 更に驚きなのは、コノカをGS側に引き込んだという事を挨拶するために、横島忠夫がコノカを連れて関西呪術協会本部にやってくると言うのだ。

 この情報を開示したらどんな騒ぎになるのだろうか?

 

「(義父を笑えませんね、正直に言えば面白すぎですよ)」

 

 すでに組織運営はあきらめている詠旬にとって、関西呪術協会の大騒ぎというのはコメディーみたいなもので、かなりの余裕を持って楽しめる内容になっていた。

 もちろん、無責任と謗る者もいるだろう。

 だが、彼の負える責務における権利をじゃまし続けた組織など誰が愛せようものか。

 組織内での味方が少ないわけではないが、あえて理由も無しに敵に回る手勢の多さに辟易としていた男は、いま小さな復讐を開始したのであった。

 

 

 

 

 

 

 八月一日。

 

 真っ青な空の下、ものすごい荷物を抱えた少女たちが集まっていた。

 今日集まったのは「全行程参加組」「前半戦参加組」である。

 もちろん横島事務所組は全行程参加組。

 加え、桜咲刹那・龍宮マナ・超鈴音・四葉五月・大河内アキラ・柿崎ミサ・釘宮円・椎名桜子・和泉亜子・そして雪広アヤカが全行程参加。

 これに前半戦参加の佐々木マキエ・宮崎のどか・ザジレイニーデイ、となる。

 当初、チアリーダー組である柿崎・釘宮・椎名は後半戦のみ参加の予定であったが、急遽全日程参加になったらしいのだが、理由は不明となっている。

 が、実の所、横島事務所の女子参加者はみんな知っていた。

 

 なにしろアキラがぶっちゃけたから。

 

 で、そのぶっちゃけた事実を知らない三人は、なぜか事務所組と仲良くしているアキラに少なからず疑問を感じていたが、内部への進入と細かな情報収集と見て、その積極性を買っていたりするわけだが、そんな理解が崩壊するまで刻一刻とカウントダウン。

 

「じゃ、そろそろみんな、愛子空間にはいるぞぉ」

 

 二台の大型バイクのような機械、いえ、乗車式魔法の箒カオスフライヤーを準備していた横島と雪之丞が腕を振る。

 

「じゃ、みんな準備は良いかしら?」

「「「「「はーーーーい!」」」」」

 

 そんな合い言葉と共に、少女たちは消えた。

 まるっきりホラーであるが、麻帆良では割と見慣れた光景であった。

 

「・・・・・」

 

 ただし、大量に呑み込んだ愛子が、ハンカチで口元を押さえるのは微妙。

 

「あー、愛子。げっぷはやめろや」

「あら失礼。下品だったかしら?」

「いや、消化してそうで怖い」

「・・・」

 

 

 ともあれ、除霊旅行は始まったのであった。

 

 

 

 

 

 

 さて、始まりの地は北海道。

 

 降り立ったのは札幌駅構内であった。

 何となく低い天井と低めの気温は、一瞬にして到着したかのような感覚を持つ少女たちには驚きを感じさせられていた。

 

「おっし。これからの行動はアヤカちゃんに任せたからな?」

「お任せください。これからの三日間は、この雪広アヤカが皆さんを仕切らせていただきますわ」

 

 張った胸をドンと叩くアヤカ。

 その行為で揺れる胸に何となく視線が向いてしまう横島。

 それを見て、「イケル」と確証を感じるチアリーダーず。

 

「じゃ、除霊組はこのまま移動。いくぞぉ」

「「「「「了解」」」」」

 

 メモで移動ルートを確認しつつ、横島はその場を離れていった。

 

「さぁみなさん、私たちも移動しましょう。時間的には・・・少し時差ボケがありますが、ホテルを確保して夕飯にしましょう。とりあえず『札幌ラーメン』でいいんでしたっけ? 五月さん」

「ーはい、雪広さん。お店もちゃんと調べてありますからー」

 

 さすが食事担当。

 自作もそうだが研究に余念がない。

 

「さっちゃんのおすすめかぁ、いまから涎が止まらないかも」

「ちょっと盛り上がるよね、うん」

 

 とか話し合う女子中学生たちは一種のハイ状態であったが、札幌ラーメンのうまさを堪能した後は速攻で眠くなってしまったのは仕方ない話だろう。

 

 

 

 

 

 

 

 始まりの地は北海道・・・大雪山渓。

 さらに深い洞窟の中。

 

 大量に雪を封じ込めた風穴のような氷室のような場所であった。

 

「あー、所長。こんなところに依頼人がいるのか?」

「いるんだなぁ、これが」

 

 所員全員が真夏に簡易アイゼンをは居ているという異様な光景。

 足下を照らす明かりは符術によるものだが、光源に不足はない。

 ・・・まぁ、物理的に滑って倒れるとかでなければけがなどしようが無い者たちなのだが。

 

 

「・・・待っていたぞ、横島忠夫」

「・・・おう、待たせたな、雪女」

 

 

 現れたのは、和装の女性。

 しかし色合いは薄く、白をイメージさせる姿であった。

 

「雪女・・・って、ああ、昔美神さんが凍らせた」

 

 空気を読まぬアスナの発言で、しくしくと泣き始める雪女。

 

「こら、アスナちゃん。あかんやろ」

「ご、ごめんなさい」

 

 しくしくと泣き続ける雪女に全員で謝って許してもらうなどのロスはしたが、どうにか話が進む。

 

「えーっとつまり、氷室の強化って事でええん?」

「そう。属性付きの霊波を染み込ませて、今年の冬まで氷室が持つようにするのが雪女からの依頼」

 

 除霊実習でやっているビル清掃に「冷気」を込めると聞いて驚く所員たちであったが、唯一エヴァだけが得意顔。

 

「あー、エヴァちゃんは『得意』技無しな」

「・・・なん、だとぉ!?」

 

 がーん、という効果音すら聞こえてきそうな感じだが、まぁ、それはそれ。

 

「あと、茶々丸ちゃんと千雨ちゃんにはこれな」

 

 そういって渡したのは、文珠入りダス○ンモップ。

 魂の思考に対して効果を発揮する優れモノであった。

 

「所長、ありがとうございます」「所長、感謝」

 

 にこやかに受け取った二人を見て、フォワード組がぶーぶーと文句を言うが、軽くスルーの横島。

 

「はいはい、じゃ、さっさと終わらせるぞ~」

「「「「「は~い」」」」」

 

 冷気を込められないなら「霊気」のみでも可ということで、細かな霊力調整を教える横島にとって、彼女らは得難い弟子なのかもしれない。

 何しろオカルト知識がほとんどないので、試召から簡単にできると言われて「そっかー」でスルーできるのだから。

 

 

「・・・あー、横島忠夫。本当に、この娘たちは見習いなのか?」

「おう、修行開始三ヶ月以下だな」

「・・・おまえの師匠も非常識だが、おまえも非常識だな」

「ひどい」

 

 まぁ言われようは酷いのだが、周辺からみた常識で見れば、全くおかしくない内容であることは間違いなし。

 

 

 

 

 

 

 最北の宗谷岬を見てみたい、という希望が一番あったので陸路の移動となった。

 飛行機を使うという手もあるが、交通費が一気に上がるのでJRで、ということになった。

 道内周遊切符を使用しての三日間の移動は、北海道という広大な敷地内を縦横無尽に動き回るのに些か不足はあるモノの、それでも交通費的にはアリとの判断だった。

 

「いやぁ、札幌から直通って行うのがラッキー」

「朝が駅弁って朝食パターン、初めてかも」

「すごいよねー、風景が完全に外国!」

 

 きゃっきゃと喜ぶクラスメイトたちを座らせ、雪広アヤカはこの後の予定を伝達。

 

「うをー、日本最北端の食堂かぁ」

「おいしいとかおいしくないとかそういう方向じゃないよねぇ」

「ーできれば、地元の名産品を食べたいですねぇー」

「間宮食堂だっけ?」

「ブログちぇーーーく!!」

 

 ぱんぱんと手を叩き注目を戻す。

 

「今日は宗谷岬、あしたは旭山動物園、明後日は五稜郭。北海道を走り回りますわよ!!」

「「「「「おおおお!!」」」」」

 

 後一日あれば、みなさんと地球岬に行けますのに、という密かな野望がアヤカにあったことは内緒である。

 

 

 

 

 

 

 除霊旅行In北海道、二日目。

 横島事務所一同は、オカルトGメンに合流していた。

 算定ランクA+という除霊は、オカルトGメンの手に余るのだが、それでも政府からの要請に応えないほどの不義理が許されるわけではない。

 さらに、海外の応援を求められるほどの予算的な余裕もない、ときている。

 

「まってたわよ、横島君♪」

 

 ビフォーアフターな美神美智恵は、緩やかな笑顔で横島忠夫を抱きしめる。

 いつの間にか預かった次女ひのめはエヴァの腕の中でご機嫌であった。

 

「では、我らが子守を引き受けたぞ」

「お願いね、エヴァちゃん」

 

 にっこりほほえんで、抱きしめた横島をそのまま腕の中に納めてずるずると連れて行く。

 

「あー、見学も可だがどうするかね?」

 

 西条の少し疲れたような声に、千鶴が答える。

 

「見習いのうちは、命の危険のある現場には絶対に出さないと言われていますので、遠慮します」

「そうかい、横島君は君たちをとても大切にしているんだねぇ」

「はい」

 

 輝かんばかりの笑顔の少女たちに、すこし悪い虫がうずきかけたが、相手は中学生である、という横島バリの精神的負荷がかかり急ブレーキ。

 

「では、休憩用のテントがあるので、そこで待っていてくれたまえ」

 

 そういって西条もその場を離れる。

 残されたのは見習いとタマモ愛子、そして雪之丞。

 

「・・・えーっと雪之丞さんは行かないでいいんですか?」

「ん? ああ、俺は予備戦力だ」

 

 それを聞いて、見習い連中は深く納得した。

 壊し屋を自称する横島と雪之丞だが、雪之丞の方は「破壊」専門だからだ。

 

「そうか、知床岬ってユネスコ指定の世界遺産登録候補でしたっけ・・・」

 

 千雨が自分のノートPCをのぞき込んでいるのを見て、雪之丞もうなずく。

 

「ああ、そこがどこぞから流れ着いた旧信仰神に支配されたままっつうのは都合悪いんだよ、人間にとってな」

 

 GSというものは、どこまでも人間本意な依頼を受けている。

 しかし、先日の雪女のような存在も受け入れる間口が存在するのもまたGS。

 いや、横島事務所であることを考えれば、何とも心の温まる感じがしないでもない。

 

「で、雪之丞。成算は聞いてる?」

「横島曰く、50%以上80%以下っていってたな」

 

 その数字を聞いて、少女たちは驚いた。

 そして雪之丞が、タマモが、愛子がこの場所にとどまった本当の理由を理解したのだ。

 負ければ死ぬだけ、そんな台詞を吐く横島忠夫の背中の意味を。

 

 

 

 

 それはさておき

 

 

 

 

 

 では実際の除霊はどんな感じかというと・・・

 

「や、やめて、やめてぇぇぇ! 暖かくて柔らかくていい匂いのそれを押しつけないでぇぇぇ~~~!!」

「もう、あばれないの、きもちいいんでしょ?」

「はぁぁーーーーん、だめやだめや、ここで顔に出したら負けなんやぁぁ!!」

「ふふふ、顔にでてないわけが無いじゃない。えい♪」

「はふーーーん!! 押しつけないで噛まないで息吹きかけちゃいやーーーーん!!」

「あらあら、そんな我慢がいつまで続くかしらぁ?」

 

 熱戦中の美神美智恵と横島忠夫を前にした渡来神は深い頭痛を感じていた。

 

『あー、これが日本の標準か?』

「結構一般的、かな?」

 

 脱力した西条の言葉を聞いて、外なる神は海の波間に消えていったのであった。

 

「うふふ、わたしと横島君との愛の力に勝るモノはないわね?」

「あかんあかん、はなれろや、悪の人妻ぁ!!」

「うれしいくせに、えい♪」

「あかーーーーん、助けて美神さーーーん!!」

「あら、ワタシも美神、よ♪」

「ぎゃぴーーーーーーー!!!」

 

 

 

 

 現場から帰ってきて倒れるように気を失った横島を見て、GSという職業の厳しさをかみしめる見習いたちであった。

 ヒャクメでもいれば爆笑必至のコントでだったわけだが。

 




えーもうせっちゃんは密着護衛に切り替えています。
一心同体少女隊レベルですw

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