トップページ社会ニュース一覧逮捕の男 「アンネの日記」批判の供述
ニュース詳細

逮捕の男 「アンネの日記」批判の供述
3月14日 17時08分

東京都内の図書館や大型書店で「アンネの日記」などの本が相次いで破られた事件で、逮捕された男が動機について「アンネの日記はアンネ自身が書いたものではないことを批判したかった」という趣旨の供述をしていることが、警視庁への取材で分かりました。
警視庁はさらに調べを進めるとともに、供述などに不可解な点もあることから、男の刑事責任能力についても調べています。

この事件は、東京都内の図書館などで「アンネの日記」などの本、300冊以上が破られているのが見つかったもので、このうち先月5日に東京・杉並区の図書館に侵入しアンネの日記などの本23冊を破ったとして、東京・小平市の36歳の無職の男が器物損壊と建造物侵入の疑いで警視庁に逮捕されました。
男は容疑を認め、「多くの図書館でもやった」と供述しているということで、警視庁は一連の事件に男が関わっているとみています。
警視庁は男の動機を捜査していますが、その後の調べに対し「アンネの日記はアンネ自身が書いたものではないことを批判したかった」という趣旨の供述をしていることが、警視庁への取材で分かりました。
警視庁は、多くの本を破る行為につながった動機をさらに調べるとともに、これまでの供述や言動に不可解な点もあることから、刑事責任能力についても調べています。

「すでに結論が出た論争だ」

逮捕された男が「アンネの日記」について「アンネ自身が書いたものではない」などとアンネの日記を批判するような供述をしていることについて、ホロコースト記念館の大塚信館長は「ヨーロッパではかつてアンネの日記はアンネ・フランク自身でなく、別人が書いたという論争があったが、その後、オランダの研究機関が行った筆跡鑑定などから彼女自身が書いたと結論づけられている。すでに結論が出ている論争であり、容疑者がそのようなことを話しているとすれば、非常に偏っているのではないかと思う」と話しています。

[関連ニュース]
k10015982351000.html

[関連ニュース]

  自動検索

「アンネ」の本破った疑い 男を再逮捕 (3月14日 9時43分)

ごみ置き場に破った本の一部か 再逮捕へ (3月14日 6時10分)

「アンネの日記」30代の男関与か (3月13日 7時21分)

アンネの日記 8割超が自由閲覧続行 (3月8日 20時53分)

このページの先頭へ