国の議論がインフォグラフィックスに3月14日 17時08分
内閣官房の「国・行政のあり方に関する懇談会」は、議論の内容をイラストなどを利用した「インフォグラフィックス」と呼ばれる手法を使って公開しました。より多くの国民に分かりやすく伝えるのがねらいの1つで、情報公開の新しい在り方として注目を集めそうです。
広く分かりやすく伝えるために
「国・行政のあり方に関する懇談会」は、内閣官房が去年10月から開催しているもので、30代の40代の若手の社会起業家やNPO法人の代表などのメンバーが、国や行政が今後、担うべき役割などについて幅広く議論しています。
懇談会では、議論の内容をより広く国民に伝えようと、ツイッターを使った意見募集やインターネット中継など、さまざまな試みを導入しています。
議論の活性化につながる
今回、新たな試みとして、議論の内容をインフォグラフィックスと呼ばれる手法を使って表現し、ホームページに掲載しました。
掲載されたのは、「リスクとどう向き合うか?」というテーマで行われた4回目の議論です。災害や事故に対するリスクの軽減するために、行政と市民がどう対応すればよいのかなどについての議論が、イラストや文字を使って分かりやすく表現されています。
インフォグラフィックスとは、統計データなどの情報をイラストなどを使って分かりやすくデザインする手法で、広告や報道の分野で利用が広がっています。
制作を担当した東海大学講師の富田誠さんは「インフォグラフィックスを使うことで、さまざまな意見を包括的に分かりやすく知ることができるので、全体の議論の中で自分の意見がどう位置付けられているのかや、議論が足りなかった部分などに気付くことができる」と話しています。
ほかの官庁にも広げていきたい
内閣官房行政改革推進本部事務局の新井誠一参事官は、インフォグラフィックスのねらいについて、「懇談会のメンバーの議論をより活性化させるとともに、議論の内容を分かりやすい形で、より多くの国民に共有してもらいたい」と話しています。
内閣官房は、今後の議論もインフォグラフィックスとして掲載していく予定で、ほかの官庁にも採用を働きかけていきたいとしています。
国・行政のあり方に関する懇談会のホームページのアドレスは以下のとおりです。
www.cas.go.jp/jp/seisaku/kataro_miraiJPN/
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