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【大リーグ】

黒田、OP戦自己ワーストの10安打 同タイの6失点で4回途中降板

2014年3月14日 紙面から

タイガース戦に先発も10安打6失点、4回途中降板で険しい表情を見せるヤンキースの黒田=米フロリダ州タンパで(社英夫撮影)

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 【タンパ(米フロリダ州)穐村賢】ああっ、ともにオープン(OP)戦自己ワースト…。ヤンキースの黒田博樹投手(39)は12日(日本時間13日)、タイガース戦で今春3度目のOP戦登板(先発は2度目)。3イニング2/3をOP戦自己ワーストの10安打、同ワーストタイの6失点だった。4イニングを投げる予定だったが、球数が60球に達したことで4回途中降板の憂き目にも遭い、「今日はいいボールが一つもなかった。ひどかった」と険しい表情。開幕まで残り3週間余り、メジャー7年目を迎えるベテラン右腕の修正力が問われる。

 抜群の制球力を誇る黒田とは全くの別人がマウンド上にいた。立ち上がりにいきなり連打を浴びて、わずか7球で先制を許すと、下位打線には3連打を浴びて1回だけで4失点。直球、変化球ともに制球が甘く、真ん中に入った球を痛打された黒田は「どうしようもない投球。ちょっとひどかった。いいボールが一つもなかった。状態が悪い分、余計に真ん中にボールが集まってしまった」と顔をしかめた。

 いつもの黒田ならば、ここから持ち味の修正力で立て直すのだが、この日は立ち直る兆しもなし。2回こそ3者凡退で退けたものの、3回には再び長打2本を含む3安打を集中され、計6失点。四球こそなかったものの、被安打10はOPでは自己ワースト。6失点もメジャー1年目の08年以来となる同ワーストタイ記録となった。今キャンプで完全習得を目指しているカットボールも試す余裕すらなく、「今の状態では確認する段階にいっていない。ただ投げていただけ」と口を突いて出てくるのは反省の弁ばかりだった。

 ただ、OP戦でのたった一度の乱調で、黒田に対する首脳陣の信頼が揺らぐことはない。ジラルディ監督も「今日は変化球の調子が良くなかった。だけどこの時期には珍しいことではない」とおとがめなし。「彼はベテランだし、キャンプ中に何かをやりすぎようとする必要はない」と昨季の実質エースに全幅の信頼を寄せた。

 自分に厳しい男は「オープン戦と言えど、しっかりした投球を続けていかないといけない。反省、反省の繰り返し」と最後まで自らのふがいなさを嘆いたが、投げ急いだことから体の開きがいつになく早くなったなど、次回登板での課題、修正点は分析済み。「細かい部分を根気よく詰めていかないといけない。次は自分のリズムでいつも通りの投球をしたい」と巻き返しを期した。

 

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