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【スポーツ】

<首都スポ>関東一 悲願の大旗

2014年3月14日 紙面から

全国制覇を誓う関東第一ナイン。右から五十嵐主将(内野手)、篠田内野手、大川内野手、熊井外野手、伊藤内野手、臼井外野手、池田捕手、羽毛田投手=千葉県鎌ケ谷市で(小原栄二撮影)

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 関東勢の3季連続Vがかかる第86回センバツ高校野球大会(21日から12日間、甲子園)で、東京から2年ぶり5度目の出場となった関東第一(東京)が初優勝を目指す。昨秋ドラフト5位で広島入りした中村祐太投手を目標にしてきた右腕エース羽毛田晶啓投手(2年)、左腕の阿部武士投手(1年)は順調な仕上がり。春夏合わせて10度目の甲子園をつかみとった東京王者が、初の頂点へ駆け上がる。

 中村さんが取れなかった優勝旗を取りにいく。エース羽毛田が入学以来、手本にしてきたのは広島に入団した中村。最速142キロの直球を武器に2012年センバツでチームを4強に導いた。

 「どんな場面でも堂々と投げていたのを見習って、優勝を狙いたい」。身長もほぼ同じ181センチ、羽毛田の持ち味は威力のある速球と切れのいいスライダー、カーブ。昨秋の東京大会は、人さし指のマメが破れて本来の力を発揮できなかったが、甲子園で名誉を挽回したい。中村からもらった「信じろ」という言葉を胸に快投を誓う。

 東京大会決勝・二松学舎大付戦で、羽毛田を救援し胴上げ投手となったのが左腕の阿部だ。酒々井中時代に、中村のピッチングを見て「この学校なら今まで以上のピッチャーになれる」と思い入学。昨秋の東京大会準決勝の東海大高輪台戦での無四球完封で自信をつけ、羽毛田を刺激する存在になった。右バッターのインコースにズバッと投げる同じ左腕の中日・岡田に憧れる。

 この2人をリードする池田瞳夢捕手(2年)は昨夏、中村とバッテリーを組んだ。強肩も自慢で二塁送球は1・7秒台。秋の公式戦でチーム最多の8打点と攻守の要だ。

 チームとしては春夏合わせて10度目、米沢貴光監督(38)は5度目の甲子園。「羽毛田と阿部が中心。3、4点で勝負したい」と米沢監督。一昨年の中村は3完投したが準決勝で力尽きた。大会中の寒い日に、急にダッシュをしたために左股関節を痛めたのが響いた。万全の状態で投げさせてやれなかった反省も踏まえて、今センバツでは体調管理も徹底する。

 東京大会決勝は延長で二松学舎大付を振り切ったが、神宮大会は沖縄尚学に3−8で力負け。「まだまだ力は足りない」と米沢監督は言うが、「東京勢が最近勝ち進んでいないし、学校としても10度目の甲子園。優勝を狙っていきたい」といいきる。東京を制した意地もある。羽毛田&阿部の両腕が力を合わせて大旗をつかみとる。 (小原栄二)

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