21世紀の「楽しむ経営」

オフィスゴトウ 代表取締役 後藤 専(たかし)
東京都内・貸しビル業
日々の経営判断・事業の進め方を公開します。

新しい事業パートナーを追加。

2013年08月20日 | 日記
昨日は、先日某メガバンクから、貸出の肩代わりをしてもらった「さわやか信金」さんを訪問。
金利を1%にしてくれた新しいパートナーです。
メインバンクは、芝信用金庫さんなんですが、サブメインとして、これからいろいろ頑張っていただきます。
ご縁があって、某メガバンクと取引をしていたんですが、担当の方が3回変わり、支店長も2回変わった。
引継ぎは一応行われたみたいなんですが、なんというか、どんどん気が合わない人に変わる。
優秀なのかもしれないけど、過去のやり取りを全部知ってるわけじゃない。
共に歩んだ経緯を知らない、ただの一銀行員。
こっちも、なんだかよく知らない一つの取引先ってなってたはずです。

メガバンクの優秀な人って、確かにいます。
でも、そういう人は、上場企業を担当してたりして、中小企業の相手になることはほとんどありません。
それでも、取引当初には、優秀な人が担当してくれました。
こういう人なら、取引しようって意思決定しました。

そこから、クオリティが落ちる。
ヘンテコな金融商品買ってくれだとか、基本的に投資信託は嫌いなんだけど、堂々と売りにくる。
いちいち中小企業の社長の好みなんて、聞いてられないでしょうね。
引継ぎはそこまで完璧なものではありませんでした。

とある日に、メインバンクの芝信金さんから、この某メガバンクの借入を肩代わりさせてほしいと提案がありました。
これを実行しちゃうと、ほとんど一行取引になっちゃう。
丸抱えの企業になるって、意外に危険なんです。
当初の思い入れが残っているうちは構わない。担当者が何より、大事に思ってくれます。

基本的に銀行、信用金庫含めて、3年ぐらいで転勤しちゃいます。
だんだん思い入れが薄くなる。
自分が銀行員だった経験から、それも無理ないことだと知っています。

支店勤務の経験の4年のうち2年を、大阪で新規営業していました。
優良企業の発掘。財務体質がむちゃくちゃ健全な企業に、なんとか無理やりお金を貸す。
意外にも営業のセンスがあって、一回だけですが、西日本で一番の成績で表彰されたことがあります。

血と汗の結晶で、何とか摑んだ新規取引先。
新規先ってステイタスだと、なんだかんだと無理も聞くんですが、翌期(半期決算を超える)には、既存取引先の一社ってことで、既存取引先を担当する人の一つの取引先に変わります。
イッキに訪問頻度が落ちる瞬間です。
以前の担当者は、週に2回は来てくれた。新しい担当者は、呼ばない限り来ない。
そういう苦情を、何度ももらいました。

構造上、仕方ないんです。
そういうもんだとわかっていれば、ストレスなく取引を継続できるんだけど、新規の取引先にはとてもショックなことだと、今は思います。

釣られた魚に餌はやりません。
そういうビジネスモデルだってこと。
こっちは、新たな新規先を獲得するために時間をとらなきゃいけない。
いちいち「過去の新規先」の面倒見てられない。そんなことしてると、サボってるって叱られます。
自分としては、釈然としないんだけど、そういう構造です。

事業をして、銀行と取引している皆さんにお伝えします。
銀行じゃんじゃん変えちゃってください。
特に、メガバンクは、いちいち覚えてません。
いい人に代わって、いい提案もってくるなら、ドンドン取引を増やす。
そこで、事業を発展させる。
その人が転勤して、自分にとっての「イマイチ」さんに代わったら、思い入れをなくしてください。

相手はいちいち覚えてません。
過去の取引先のファイルは、5年間倉庫にあるんだけど、その後破棄されます。
しかも、そのファイルを倉庫に行ってまで見ることもありません。
まっさらな新規先っていう認識です。

いい担当者にめぐり合ったら、取引を増やす。
転勤してイマイチだったら、他に乗り換える。
相手も2年すれば忘れます。

銀行との取引のコツです。
銀行を上手に使って事業を発展させてください。
相手は、2−3年すれば、全部忘れる楽勝の「転勤族」です。






ジャンル:
ビジネス実用
キーワード
メガバンク メインバンク ビジネスモデル
コメント (0) |  トラックバック (0) |  この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加 mixiチェック
« ソーシャルメディアと真面目に向... | トップ | 「経営革新計画」に苦闘中。 »

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。