松本紗知
2014年3月14日12時12分
山形県天童市立中学1年の女子生徒(当時12)が新幹線にはねられ死亡した問題で、女子生徒が書き残したノートの一部を遺族が公開した。ノートは4冊にわたっており、陰口や仲間はずれといったいじめに苦しみ、「たすけて」「私を生かして」と心が揺れながらも、死に至った心情がつづられている。
ノートの記述は、死を決意してから書かれたものとみられ、日付はない。「独りだった。中学に入学してからは、陰湿な『イジメ』にあっていた。何が悪いのかも分からずに、ずっと、陰口を言われていた」「本当ハ、『死』ニたく、なカッタだけなのに。ダレカ、タスけテよぅ。私ヲ、『生』かしテヨぅ」などと書き残されていた。
最初は仲間をつくろうとしたが無理だった、一人は辛かった、死よりも生が怖い、といった記述もあった。
ノートは女子生徒の部屋から見つかった。県警は女子生徒が自殺を図ったとみており、生徒から聞き取りをして、いじめの実態について調べている。
また遺族によると、昨年6月、女子生徒が「イジメ…」とつぶやいたのを母親が聞き、担任に対して「娘がいじめにあっていないか」と相談したという。これに対し学校側は「部活動での孤立を心配するもので、いじめの相談ではなかった。部活動の悩みごとと受け止めていた」と説明しており、遺族の話との間に食い違いがみられる。
1月に全校生徒に行ったアンケートでは、「部活動で仲間はずれにされていた」「新校舎が汚れるから来てほしくないと言われていた」といった記述があったという。アンケートの内容をもとに学校は生徒に聞き取り調査を行っており、近く遺族に結果を報告する方針。(松本紗知)
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